ふゆらるさんの質問 2012年12月17日
はじめて参加します。ふゆらると申します。よろしくお願いします。
僕は小説のなかで、とある『集団』を描こうと思っているのですが、物事を俯瞰してみることが苦手なのもあり、その『集団』がバランスをとれているのか、よくわかりません。
年齢や性別のバランスはある程度考えやすいのですが、キャラクターの性格のバランスが偏ったりしてしまうのです。
戦隊モノやプリキュア、セーラームーンを見ると、バランスとれてるなあ~となんとなくは感じるのですが、ハッキリしません。
『集団』に必要なバランスの要素、またバランスをとるための手法とはどのようなものがあるのでしょう?ボケとツッコミ?
逆に人を不快にさせるような集団の要素とは何でしょう?ハーレム系ラノベに主人公以外の男が出るとイヤって人は多いですよね…(ちょっとロンテンズレますかね)
あと、ライトノベルにはけっこう『集団』があると思うのですが(いや考えてみると、人間だいたいいずれかの集団に属してると思いますが)、魅力的な『集団』をつくる要素って何だと思いますか?
僕は、メインの集団の会話(人間関係?)が面白いというか、和やかだと嬉しくなります。けいおん!とか、ゴセイジャーとか。
でも、SOS団のような君らそんなに仲良くないね…?と思わせるような(少なくとも僕はそう感じました)集団もとっても魅力的ですよね。某大型掲示板を見ても、集団内の関係性を考察していくのが好きな人は多い気がします。
集団の呼称とかも惹かれます。古典部、〇〇戦隊、慧心女バスは分かりやすいですし、必要悪の教会、血盟騎士団は厨二病ですけど、カッコイイし大好きです。呼び名があると、友人との会話などで、話題にだしやすくなりますし。長州ファイブとか天正遣欧少年使節とか赤穂浪士とか、歴史上の集団の呼称もカッコイイですよね。これも集団を魅力的にみせる要素だと僕は思います。
長くなってしまった&話がそれてしまったような…。
まとめてみると、集団のバランスをとるために必要な要素、また魅力的な集団の要素とは何だろうってことです。
みなさんのご意見をおききしたいです。こんな集団が自分は好きだ!かっわいい!かっこいい!みたいな意見もぜひ、聞いてみたいです。よろしくお願いします。
●答え●
ども。キャラ特化でプロ作家を目指しているゆーき。です。
自身を『キャラクターデザインライター』と呼びつつある勘違い野郎です。
とはいえ魅力的なキャラクターについて一年間研究をしてきた(主にエロゲでとは口が裂けても言えません)ので、いくつかアドバイスできるかと思います。
また書いているうちに長文になりました。
分かりにくかったり読みにくかったら申し訳ない。
さてキャラクターのカラーバランスを取る上で大切なことは、
1、キャラのコアイメージを一つ決めること
2、一度キャラのコアを決めたら絶対にブレさせないこと
3、一つの集団に『同じ属性を持つキャラは一人まで』と決めること
だと思います。
以下に理由を書いていきます。
1・なぜキャラの軸を一本に絞るのか?
なぜコアイメージを一つに絞るかと言うと、色々な属性を持ちすぎると100%『どんなキャラか分からなくなる』からです。『色々詰め込みすぎて、結局どんなキャラか分からなくなる』。この手の失敗は非常に多く見られます。
『単調でつまらないキャラ』よりも『コンセプトが見えなくてつまらないキャラ』のほうが、むしろありふれているくらいです。
どういうキャラか、一言で言えることが重要です。
『分かりにくいキャラ』というのを読者は一番嫌います。それはつまり、コアイメージを多数持たせようと挑戦することは『リスクが高い』ということです。よほどキャラメイクに自信がない限りは、これは外さないほうがいいでしょう。
2・中心軸をブレさせないことのメリットとは?
これは1と同様に、目的は『キャラを分かりやすくすること』です。しかし、もう一つメリットがあります。
それは『キャラのギャップを作りやすくする』ことです。ギャップというのは一種の『対比表現』で、『Aというキャラクターだと思ったら、実はBという一面も持っていた』と読者が感じた時、――もっと言えば『予想を裏切られた時』――に読者の内面に生まれるものです。
このとき当然のことですが、ギャップが生まれるためには、読者がすでに「このキャラはAというキャラだな」と思っていなければ成り立ちません。『無口なキャラだと思ったら、実は人見知りでお喋りさんだった』というギャップも、最初に無口というイメージがあって初めて成り立ちます。
主軸がしっかりとあるからこそ、はっきりとしたコントラストが生まれるのですね。
3・集団内でカラーバランスを取るには?
これはテクニックの一つとして受け取っていただけると嬉しいです。魅力的な集団の作り方はたくさんありますので、一つに拘る必要はまったくありません。
また、ここでも『対比表現』を使うと良いでしょう。キャラ同士が反発しあうので物語を作りやすいです。
主人公が熱血系なら、友人にはクール系を一人入れる。真面目な委員長がいるなら、不真面目なダメ生徒を一人入れてみる。強気で台風みたいな女の子の友人は、気弱で流されやすい女の子がいいかもしれません。
そしてヒロインが妹なら、ライバルには…………妹を入れましょう。これは僕が決して妹が好きだといいたいのではありません。意図的に属性を重ねがけるのもまた有効だといいたいのです。
(これは作品コンセプトと強いシナジーを持つキャラメイクです。妹系、姉系、巨乳系、貧乳系。ある集団を一つの属性で統一することで、強い差別化が狙えます。例として『妹学園』なんて素晴らしいと思いませんか? 魅力的な集団ですよね?)
と、こんな風に「今まで真面目なことばっかり言っていたのに、急に変態な一面を見せる」こともギャップですよね。これによって『遠い人だと思っていたのが急に近く感じられて』親近感が湧いたかと思います。
ただ、妹をメインに据えたとしても、その集団の中ではしっかりと『妹以外の属性はまったく異なる』よう気をつけてください。1、2の基礎はしっかり踏まないと「コンセプトだけかよ」と現エロゲ業界のような惨事になりかねません。……可愛い女の子のパッケージに釣られて涙を流す被害者をこれ以上増やしてはいけません。見た目だけではない、本当に魅力的なキャラを作るよう、みんなで協力しあいましょう!
さて、長々と書いてきましたが、どうでしょうか。
何かピンと来たことが一つでもあれば幸いです。
僕個人はキャラクターについてもっと研究を進めたい・未熟ながら研究内容をみんなでシェアしていきたいと思っているので、もし何か疑問などがありましたら積極的に聞いてくださるとありがたいです。あるいは、「これは違うんじゃない?」という意見、「こういう本がお勧めだよ?」という推薦も貰えると嬉しいです。
また何か失礼がありましたら、ご指摘いただけるとありがたいです。
では、長文失礼しました。
これはあくまで僕の好みなのですが。
どんな悪役でも、ギャグが面白い集団はいい集団ですよね。
境ホラの五大頂の面々は、糞真面目に書くと主人公たちの目的を完全に阻害して、自分たちの目的を果たそうとする集団なので、かなり敵対的な集団になってしまいます。しかし、メンバー同士で訳の分からないやり取りをしていたり、おかしな言動をしていると、どうも憎めないキャラクターになるのではないかと。
まあ、シリアスが好きな人には受け入れられにくいんですけどね、ギャグでキャラを固定するのって。
でも、集団全体にギャグをやらせることで、敢えてギャグをやらないorギャグのやり取りに加わらないキャラクターが際立ったり、結構いい方法だと思うんですね。
こんにちは、咲子といいます。
わたしも集団を書いているのですが、集団を書くなかで一番大切にしているのはキャラが被らないことです。
同じ要素を絶対に入れない、ってことですかね。少しでも同じ要素があるとどちらが要らない子扱いされてしまったりするので、切ないです。
あとは、プリキュアや戦隊ものなどをイメージするとキャラクター作りがしやすいです。
赤=熱血、青=クール
みたいにキャラを当てはめていくみたいな…w
あと個々の関係も相手がどう思っているかみたいなのも考えてみると、キャラ作りがしやすいです。
参考までにどうぞ。
集団には必ず何かの繋がりがなければ成り立ちません。
何かの目的があって、集まっている。
何かの利益のため、それのために集まっている。
共通の話題があり、一緒にいると面白いから集まっている。
物事の全てに理由があるように、集うにも理由があるはずです。
それがしっかりと設定されていて、なおかつ前の回答者様が言うようにキャラが被らないこと。
それが大事だと思います。
まあ、わざと「なんで、俺はここにいるんだ?」と主人公とかに思わせるのもいいと思いますけどね。
■ 魅力的なグループをつくる要素は?
1.グループに所属しているメンバーたちの個性が際立っていること。
2.読者の興味を惹きそうな理由で、その集団が結成されたこと。
■ グループのバランスをとるために必要な要素は?
筆者が考えなくても、勝手に動きだしてくれるメンバー。
そのメンバーの動きをほどよく制して、ストーリーの舵取りをしてくれるメンバー。
この2種類のメンバーを入れることです。
自分が集団を描くとほぼ確実に『戦闘集団』となってしまうのでその時の考え方を述べますと、
個々人がどのような能力を持っているかで考えてみるといいかもです。
例えば、まず主人公の武器が決まっているとしましょう、ここではわかりやすく敵に近づいて剣や槍で戦う近接タイプとします。
なら主人公の最も近くにいるべきメインヒロインには似たような近接武器を持たせて戦闘中でもコミュニケーションができるようにします。
戦闘組織というプロの集団であることから後方支援の通信係やスナイパーもいることでしょう、このポジは自分的にはリーダー的な人、アニキ的なキャラやアネゴ的なキャラが良いですね、
集団戦闘をするならもう一人くらい後方支援をする人間もいるかもしれません。ここには銃や支援能力を持つ味方を配置し、主人公の親友や、サブヒロインの立場にしてみるのも面白いかもしれません。
また戦闘に参加しない裏方の事務係や武器を整備する人なんかも作者のサジ加減一つで付け足せます。全体のバランスを考えてそういう役も作って行きます。
とマァそんな感じでキャラクターを付け足していくといつの間にか集団が出来上がってますね。
以上が自分なりの集団の作り方です。
俯瞰が苦手、ということなのでそこだけ軽く。
まずは、メンバー個々人の役割(役職などではなく、物語上の働き)と相関関係(集団内だけではなく、集団の外に対しても)を、書き出して整理してみるといいでしょう。
というか、この先執筆活動をする上で、もっとも重要になってくる「考察」と「結論」を、他人に頼るのは非常に勿体無いです。
こんにちは、雷です。
遅ればせながら意見などを。
> 僕は小説のなかで、とある『集団』を描こうと思っているのですが、物事を俯瞰してみることが苦手なのもあり、その『集団』がバランスをとれているのか、よくわかりません。
> 年齢や性別のバランスはある程度考えやすいのですが、キャラクターの性格のバランスが偏ったりしてしまうのです。
僕は、よく分布図を書いて人物の性格のバランスをとっていました。
「肯定的」と「否定的」を縦軸に、「積極的」と「消極的」を横軸にとって、人物の性格を単純化してバランスを検討するんです。
「明るい」「暗い」、「体を動かすタイプ」「頭で考えるタイプ」と読み替えてもいいです。
「おしゃべり」「寡黙」、「肉体派」「知性派」というふうにしてもいい。
これだけで4種類の個性的なキャラクターができあがり、男女別にすれば倍、年長と年少、先輩と後輩というふうに区別すれば、さらに倍。計16種類の「かぶらない」キャラができあがります。
(理論上は、最初の分布図で8種類のキャラができるので、計32種類・笑)
慣れてくれば、こんな分布図に頼らなくてもよくなりますが、書き始めのころはけっこう重宝していましたね。
すこしでも参考にしていただければ幸いです。
互いの長所を伸ばしあい、互いの短所を補い合える存在たち。
魅力的ですよ。
初めまして、トータスと申します。
バランスが良いと言えるかは判りませんが、私としてはキャラが被っても、破天荒で在ろうと、ある一点を目指す事が共通して居れば良いのではないかと思います。
互いに反目する事もあるが、お互いに認められる点もあるなど、目的の為に、一致団結出来る事。
そう言った点を見る事が出来れば、カッコイイかと……
バランス云々よりは、誰が居ても、どんな奴で在ろうと、目指すモノへと邁進できる集団であるべきかと……