ライトノベル作法研究所
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  4. ブレーンストーミング公開日:2013/08/06

ブレーンストーミング

 ブレーンストーミングという言葉を聞いたことがありませんでしょうか?
 これは集団(小グループ・通常5~10人程度の参加者)によるアイデア発想法です。

 ブレーンストーミングでは、複数のメンバーが自由にアイデアを出しあいます。
 飛び出してきたアイディアを批判せずすべて受け入れ、互いの発想を組み合わせたり、連想を行うことによって、さらに良質のアイデアを生み出そうというモノです。

 このブレーンストーミングの発想法は、簡単に言うと、『三人寄れば文殊の知恵作戦』ですが、なにも集団でしか使えないものではありません。
 あなた1人だけでも、ブレーンストーミングの理論を使ってアイディアを生み出すことができます。
 このブレーンストーミングは次のようなルールで行われます。

1・批判は絶対に行わない。
 飛び出したアイデアに対する批判や意見は禁止です。
「こんなことを言ったら、恥ずかしい!」
 なんて萎縮してしまうとアイディアが出せなくなるからです。

2・どんなアイデアでも歓迎する。
 つまらないアイデア、突飛な発想、見当違いな意見でも、すべて受け入れます。

3・大量のアイデアを求める。
 アイディアは質より量。多ければ多いほど良いです。 
 出されたアイディアは忘れないように、その場で記録していきます。

4・アイデアを修正、改善、発展、結合する。
 他人の尻馬に付いた思いつき、大いに結構、大歓迎という姿勢で、出されたアイディアを材料に自由連想を行います。
 最後に、使えるアイディアを絞っていき、これらを結合させたり、改善意見を述べたりして、発想の質を高めていきます。

 では、コレを個人で行うためのコツを紹介しましょう。

 まずはリラックスして、思いついたアイディアを片っ端からノートにメモしていきます。 

 使える使えないに関わらず、たくさんのアイディアを出すことが大切です。
 下手な鉄砲を数撃って当てるのです。
 一発必中を狙うより、大量に撃った方が的に命中する確率は高いです。

 この段階では、真剣さより楽しさおもしろさがポイントになります。
 眉間に皺を寄せて考えも、アイディアというものは生まれてきません。
 遊び心やイタズラ心こそ、アイディアの源泉です。
 つまらない常識や固定観念にとらわれず、自由な気持ちで発想してみてください。

 十分にアイディアを出し切ったら、今度はそれらを眺めて、時間をかけてゆっくり吟味していきます。

 メモを材料に自由な連想を行い、さらなるアイディアを生み出したり、有効なモノを絞り込んだり、組み合わせたりして、アイディアの質を高め、実際に使えるダイヤの原石を生み出すのです。

 無作為に大量の情報を並べ、これに反応して連鎖的に浮かび上がってくる発想の中から、目的に適合するものを選びだそうとするのが、ブレーンストーミングの真髄です。

 また、最初の過程で捻出したアイディアのメモは破棄せずに残しておきましょう。
 例え使えないようなアイディアでも、ストックしておけば後々役立つことがあります。

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