腹八分でやめよう

昔から、『腹八分目に医者いらず』といって、満腹手前で食事を止めることが勧められてきました。ご飯をお腹いっぱい食べ過ぎると、逆に健康に良くないことを昔の人は経験的に知っていたのです。

このことは、近年の研究でも証明されています。アメリカで行われた動物実験によると、できるかぎり早い段階から、ラットやマウスの摂取カロリーを70%に制限したところ、寿命がかなり延びることがわかりました。
しかしも、カロリー制限をされたマウスは、年を取っても学習能力や記憶力の衰えが見られず、免疫力も低下しなかったそうです。

専門家はこの実験結果から、食事制限が寿命を延長させ、脳を活性化させることに繋がったのだと分析しています。

また、別の統計でも、脂肪摂取量の多い人は、痴呆症になりやすいことがわかっています。食べ過ぎは、身体にも脳にも良くないのですね。
慌てて食べると、脳の満腹中枢が、満腹感を感じる前に食事が終わってしまうので、ついつい食べ過ぎてしまう原因になります。食事は、なるべく時間をかけ、ゆっくり食べることが、腹八分目を守るコツです。


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