酒を百薬の長に

アルコールの適量には個人差がありますが、厚生労働省によれば、「1日平均、純アルコールで20グラムくらいの飲酒」が適量だそうです。

具体的には、ビールなら中瓶で一本。日本酒なら、一合弱。ウィスキーならダブルで一杯。ワインならグラス一杯強といったところですね。

実際、男性の場合、1日あたりの純アルコールで10〜19グラムの摂取、女性なら、1日あたり9グラム程度の飲酒の人が、もっとも死亡率が低いというデータがあります。
適量の酒は、血液の循環を良くし、食欲を増進させ、リラックス効果もあるので、まさに「百薬の長」と言えます。
ただし、この量はあくまで目安です。アルコールの適量は、個人の体質によって異なってきます。お酒が弱くて、すぐに酔っぱらってしまう人や、高齢の方などが、純アルコールで20グラムを摂取するのは好ましくありません。

また、過度のアルコールを慢性的に摂取していると、脳が縮み始めることがわかっています。
毎日、五合以上の日本酒を20年間飲み続けると、脳が20〜30%も小さくなるというデータがあります。しかも、脳の中でも知を司る『前頭葉』が特に縮んでしまうのです。

お酒を飲む場合はなるべく適量を摂取するように心がけましょう。


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