本を音読する

本の内容をより記憶に定着させる有効な方法があります。それは音読することです。学校の勉強でも、英単語を暗記するとき、ブツブツ言って覚えたりしますでしょう?

脳を活性化させ記憶力を高めるためには、音読するのが一番なのですね。

なぜなら、音読することによって、脳の中の「読んで理解する」領域と「声を出す」領域のあいだで、情報のキャッチボールが盛んに行われるようになるからです。本を「読んで理解する」領域は、脳の後ろの方の「ウェルニッケ中枢」と呼ばれる感覚性言語野にあります。一方、「声に出す」領域は、脳の前の方の「プローカ中枢」と呼ばれる運動性言語野にあります。

これらは、本来、別々の領域で機能するモノです。でも「読んで声に出す」音読をすると、2つの異なる領域が密接に繋がり合い、それぞれが活発に働くようになります。これが、脳の学習能力を高める秘訣なのです。


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