熱中症の予防

熱中症の予防には、通気性の良い運動着や帽子を着用し、運動の合間には適度な休憩を取ることが大切です。水分と塩分の補給も、欠かさずに行いましょう。

アメリカのスポーツ医学では熱中症対策のため、16キロ以上の長距離走では、スタートの10〜15分前に400〜500ミリリットルの水を飲むこと。コース上でも3〜4キロごとに水分を補給するためのエイドステイション(給水所)を設置することを、義務づけています。

また、熱中症は気温だけでなく、湿度にも関係しています。

湿度が高いほど、汗が蒸発しにくく、体温が下がりにくくなるからです。
意外なことに熱中症の3分の1は、倉庫や部屋の中などの室内で起きています。なぜかというと閉め切った倉庫や部屋の中では、温度や湿度が高まるからです。
車内に置き去りにされた幼児が熱中症や脱水症状で死亡したという事件が、たびたび報道されます。室内は直射日光を浴びなくてすむから安全だろうなどと思っていると、気温がぐんぐん高まって大変なことになるのです。
また夏場に閉め切った風通しの良くない部屋でお酒を飲むのも危険です。アルコールは体温を高めるだけでなく、利尿作用があるため熱中症になりやすくなります。


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