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花守の竜の叙情詩
隣国エッセウーナによって制圧された、小国オクトス。 囚われの身となったオクトスの王女エパティークは、絶望の中にあった。 だがある日、そんなエパティークの前に、エッセウーナの第二王子テオバルトが現れ、告げた。 「これから、俺と君とで旅に出る。捕まれば、命はない」 その『旅』とは、願い事を叶える伝説の銀竜を呼び出すというもの。 呼び出すために必要とされる生贄が、エパティークなのだ。 王位継承争いで帰る場所のないテオバルト。囚われ、生贄となるエパティーク。 支配した者と、された者。互いを憎み、反発しながら、孤独な二人の長い旅が始まる―。 宿命の愛と冒険の物語。
イラストはもちろん、作風もとても美麗で切なくて、最後のほうで思わずホロリときてしまいました。 内容はまさしく王道。 反発し合っていた二人が徐々にお互いに心を開いていく様子は、 恋愛モノとして読んでいく上でとても楽しめます。 また伝説の真実を探っていくという行程は、ファンタジーモノの神髄といった感じで非常に楽しめますね。 その二つが上手くバランスを取り合っているのが、この作品の特長と言えると思います。 また心理描写の書き方が非常に秀逸です。 ヒロインを死へ追いやるはずだった主人公が、 徐々にそれを躊躇うようになっていく描写が特に切なくて、 思わず感情 移入して苦しい気持ちになってしまいました。 その上でのキャラクターの成長というのも見所のひとつだと思われます。
お気に入りはヒロインとの別れのときの台詞ですね。 「君を想う故に、連れて行けない」 どこまで格好いいんだ馬鹿野郎! と思わず本に向かって叫びました(恥)
一貫して王道の姿勢を貫いているため先が読みやすく、 派手な戦闘シーンなども少ないので、美麗な印象は受けてもインパクトは受けないかも知れません。 逆に「王道大好き!」という方にはぜひ読んでいただきたい作品なのですけどね。 (苦笑)
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破妖の剣
古王国ガンディアの王女が、黒衣の魔性にさらわれた。 王女を救出にむかったのは、破妖の剣「紅蓮姫」に選ばれ、“彼女”を操る少女剣士ラエルリール。 強大な魔力に立ち向かう彼女の力は…。
それまで「小説なんて堅苦しいもの」と思い込み、勝手に敬遠していたのですが、 小学校3年の時に初めて友達に市の図書館へ連れて行ってもらい、 手に取ったのがこの作品との出会いでした。 もう、読み出したら止まらない! なんだこの魅力的な主人公は! 作者の表現の仕方、話のテンポ、登場人物、それらが堪らなく私にピッタリでした。 あれから10年近くが経ちますが、今でも私の一番大好きな作品で、 私が小説を書こうと思った原点でもあります。 舞台は、ガンダル・アルスという、創造神ガンダルによって生み出された異世界。 主人公のラエスリールは、半分が人間でもう半分が魔性(妖怪?)という半人半魔の少女。 破妖刀と呼ばれる、この世で唯一魔性を倒すための意思を持つ武器に選ばれたが故、 『破妖剣士』となり魔性との闘いに身を投じていく。 最初の大筋はこんなものです。 その他、明かされていく彼女の過去。それに関わる人物。思わぬ秘密。彼女が辿る、壮絶な運命。 それがもう堪らなく面白いです。 巻数が増える毎に、登場人物も増えていくのですが それがまた魅力的なんです!! 中でもラエスリールを護る『護り手』闇主(あんしゅ)が美形で、 ちょっとお馬鹿でカッコ可愛いんです! ……彼の正体など、詳しく語るとネタばれになってしまうので控えますね 長々と乱文で失礼致しました。 とにかく、ライトノベル好きな方でしたら読んでみて損はないと思いますよ。
彼女を支える闇主。 この二人の組み合わせがとんでもなく大好きです!
例に漏れず、この作品も未だ最終章の途中〜で連載が止まってしまっています。 終わりまであともう少しなのに!! とても残念です。
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その小説、105円で売られているかも…… |
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