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タイトル:あらすじを聞いてどう感じたか、率直な意見を聞かせて欲しいです。の返信の返信 投稿者: 大野知人

 あまくささんに褒められちゃったんで、おだてられてやって参りました。大野です。

 と、言っても俺もそこまで面白い作品を書ける人間ではないので、『自分ならこうするかも』と言うのをいくつか。

1。主人公の背景。 パッと見て、『これ、むしろヒロインの方が良いんじゃないかな?』と思ったり。そうすると、主人公を設定し直す必要があるんですけど、能天気系か飄々としたキャラかな~。
 ライトノベル主人公においては、ほぼ全ての主人公が『①そもそもトラウマを抱えていない/②すでに乗り越えた/③目を背けて生きてる』の三つのどれかです。何故かって言うと、『トラウマを抱えて現在進行形悩んでいる主人公』を描こうとすると、主人公自体が混乱した状態にあるために、『地の文が冷静でリアリティがない/錯乱して読みづらい』のどちらかの問題が起こるためです。

 また、主人公が陰鬱だと、作品そのものの雰囲気も暗くなってしまうため、そこを補うカタルシスとしてアクションシーンに力を入れすぎたり、そもそも主人公以外が活躍する展開になってしまうこともあります。あ、あと『俺やっちゃいました?』系にして、ギャグパートとトラウマパートでバランスを取るパターン。
 ともあれ、なんか『結果的に作者のやりたかったことが出来なくなる主人公選びだな~』って思ったので、ご忠告。

2。『起』の『生者と亡霊が共存する町』について。個人的にはかなり特異な設定ととらえました。何かって言うと、人類ってのは『自分と異なる存在』を排斥する生き物なんです。『生と死』でハッキリ分かれているのに共存できている、と言うのに強い違和感を覚えました。
 個人的にこの設定について言いたいことをまとめると、『①ここ以降のプロットにおいて、特に「生者と亡霊の共存」に意味があるように見えないため、「普通の街」で良いんじゃないか?』『②もしも「生者と亡霊の共存する町」に意味があるのであれば、作品そのものと深く関連付けて書いた方が良いと思う』と言う二点です。
 ②について補足しますと、例えば『実は町そのものが「生者と亡者」の均衡を取る機能を持っており、悪霊はその秩序を乱そうとしている』とか、『この町はあの世とこの世の境の街で、悪霊と思っていたそれは成仏しようとしていただけであった』とか、『実は町長が悪逆非道の死霊術師で、町は彼の実験場。悪霊はそこから逃げだして町長への復讐を狙っていた』みたいな。
 要らない設定は消せ、とは言いませんが『この要素の意味ってなんだっけ?』と言うのは常に考えた方が良いかも。

③『主人公は完全無欠のヒーローを演じようと~』の部分。この行動の動機は何ですか? ここに限らないのですが、『主人公→ヒロインの感情』がいまいち見えない、と言うか、この主人公の行動がヒロインに対して受動的であるように感じます。『慰められたから己の弱みを打ち明ける』『懐かれたから格好をつける』では、いまいち弱い気がします。もうワンアクセント欲しい。『昔助られなかった少女に似ている』とか、『かつて自分を助けてくれたハンターと自分を重ねて悦に入る』とか。

④承と転以外で、相棒があまり登場しません。承における事件発生パートを『町人の噂話で悪霊の話を聞く』、転の『皮肉しか言わない相棒に褒められる』だって『昔助けられなかった誰かの遺族に褒められる(怒られると思ってたのに)』で代用することができます。②と一緒ですが、『相棒の存在意義』をもう少し確たるものとして作った方が良いでしょう。現行のままでは、『ただの便利道具』になってしまっています。

⑤結における『街の住人総出で迎え撃つ』について。良いですか、専門家っていうのは他の人では替えが効かないから専門家って言うんです。主人公の特別性が薄れるので、ここは一般市民が出てきちゃダメな所です、
 ちなみに、『主人公一人では倒し切れない』なら『敵の数を減らせばいい』だけですからね?

 以上、気になったポイントを上げてみました。
 参考になれば幸いです。

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