大野知人様
ありがとうございます。
行き違ってしまったと思しきレスを引用しつつ、返信させていただきます。
1 主人公の背景。
めちゃくちゃ参考になります。
> 主人公が陰鬱だと、作品そのものの雰囲気も暗くなってしまうため
この部分は、もう根本的に作品の雰囲気を転換しようと思っています。
最初は「生者と亡霊が静かに暮らす場所」というように、
「淡々として、ちょっと息苦しい」感じのイメージだったのですが、
No.15、
「生者と亡霊が踊り交わす場所」というように、
「賑やかで混沌とした」感じのイメージにしようと思います。
2。『起』の『生者と亡霊が共存する町』について。
世界観としては、No.13のとおりです。
>②もしも「生者と亡霊の共存する町」に意味があるのであれば、作品そのものと深く関連付けて書いた方が良いと思う
まさに、町の設定を根幹に据えようと思っていたところです。
新しい方向性としては、No.15に書いたように、
朝の来ない町。生者と亡霊が踊り交わす場所。
しかし、とある少女の死をきっかけに、仮初の平和は崩れ始め……狩人がやってくる。
まさに大野様がおっしゃっていたとおり、どんなに仲良くやっているように見えても、所詮は相容れない存在。
ちょっとしたきっかけで……という感じです。
③『主人公は完全無欠のヒーローを演じようと~』の部分。
上記の設定変更に伴い、主人公のキャラクターは見直すつもりです。
ダークヒーロー的な感じにするかは悩みどころですが……とりあえず、陰と陽のバランスは考え直します。
④承と転以外で、相棒があまり登場しません。
実はちゃんと意味があって、むしろそこがどんでん返しで……
いや、もうここまで手の内を晒しているので、包み隠さず書いてしまおうと思います。
相棒の正体は、消滅していたと思い込んでいた主人公の恩人のハンターです。
元々は正義感に溢れたまっすぐな男だったのですが、修羅場をくぐり抜けるうちに荒んで、
いつのまにか金と名声のことしか考えない自分勝手な人間になっていました。
しかし、幼い少女が襲われそうになっている場面に遭遇し、反射的に身を呈して庇ってしまい……
なんとか消滅は免れたものの、生者と亡霊の中間のような存在になってしまいます。
その後、偶然ハンターになったばかりの主人公と再会するも、
真っ直ぐな主人公にかつての自分を重ねて苦々しく思い、ことあるごとに皮肉を吹っかけます。
作中では、主人公の利他主義についに屈服して、少しだけ心を入れ替えます(転の部分)
読者への明かし方としては、プロローグとエピローグが相棒の視点で、
プロローグ:とある腕利きのハンターが、身を呈して幼い少女を守り、悪霊に喰われる(この時点では正体不明)
エピローグ:冒頭の男が姿を変えて生き延びていて、ハンターになろうとしていた少女と再会。
少女の意気込み、
「いつか腕利きのハンターになって、町丸ごとだって救ってみせる!」
を聞いて、鼻で笑う。せいぜい頑張るといいさ。
最後に相棒の正体が明かされるのは読者に対してだけで、
ふたりの関係は変わったようで変わらないまま、次の場所へ旅立つ。
そんな感じでした。新しい設定に上手く組み込めるかは、わかりませんが。
⑤結における『街の住人総出で迎え撃つ』について。
正直、この部分は具体的なシーンまでは浮かんでませんでした。
なんとなく、流れ的にはそんな感じかな? と言う程度で。参考にさせていただきます。
たくさんのご指導ありがとうございます。
ぜひ作品に生かしたいと思います。