読んでみました。
プロローグは、かなりいい感じです。テンポが良く、個性的な主要キャラたちの会話からはじまるので、すっと入れました。よく言う「冒頭に死体を転がせ」って嘘ですね。そんな大仰なことをしなくても引き込まれる冒頭は作れるという見本です。
相変わらず文章力が高いですが、今回はそれに加えてもたつきがないのが良く、普通に活字になって書店で売られていても違和感ないと思いましたよ。もう、いいからアンタはさっさとプロになっちまいなよって感じです。
プロットはまあ、特に問題点も見当たりませんでしたが、これだけだと割合よくある感じの粗筋ではあるかな。探偵ものの王道ですね。ただ、プロットの書き方に無駄がなくて分かりやすく、そっちに感心してしまいました。
A・Bのどちらが主人公に相応しいかという件ですが、前のスレを拝見したときの印象よりも、Aが主人公でも行けそうな気がしました。あまり成長しそうなタイプではないとは思いますが、キャラが明るく立っていて、動きが良さそうなのが好印象です。
まあ、ルパン三世みたいな主人公もいますし、探偵モノの主人公は頭脳チートで、少年マンガ的な成長要素はなくてもいいのかもしれません。
プロローグの中に「嘘だけど」というフレーズがありましたが、これはご存じでしょうがラノベでは有名な前例のあるフレーズです。(最近は他にもあるようですが)。それが少し気になりましたが、プロットの方をみると「嘘でないけど」というのを頻繁に言うキャラがいるみたいですね。それと組み合わせると、面白いバリエーションになるかもしれません。
いずれにしても「嘘つきVS嘘がつけない」をどうストーリーに絡めるかが興味のあるところで、いくぶんありがちっぽい粗筋に斬新な個性が加えられる可能性は感じます。
「嘘つきVS嘘がつけない」の構図が、「A」VS「オカルトs」と「A」VS「B」で重なるのはどうかという件ですが、プロローグと粗筋からBはかなり純粋そうに見えるので、前者(「A」VS「オカルトs」)は頭脳戦、後者(「A」VS「B」)は生き方や性格の葛藤と、変化がつけられるかもしれないと思いました。
いずれにしても、個人的にロボットモノの方よりも期待感がもてそうな気がしました。
とりあえず、こんなところで。もちろん本編が重要ですが、ここまでは非常に良さそうだと思いました。