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タイトル:ヒロインや女性キャラの動かし方の返信 投稿者: 大野知人

 どっちかって言うと、人間経験以上に『文章を書く経験』の問題じゃないかと思います。

 先に俺自身の主義主張を言えば、『本人が面白いと思って描くのであれば、何をどう書こうが、それはその人の自由である』とは思います。
 ですが、実際問題としてライトノベルを『エンタメ作品』として売ろうと思うのであれば、『読者に分かりやすく説明する』『読者が楽しめる要素を用意する』と言った部分が重要になってくるわけです。恋愛要素というのも、要するにこれに該当します。

 友人殿の精神的健康を抜きにして文章だけの問題をいうのであれば、『別に恋愛要素など入れずとも、他に面白い部分だけを用意すればいい』ので、『そもそも作品自体に恋愛要素が必要か』が疑問要素ですし、必要ないと思います。
 この理論に則るなら彼に必要なのは女性経験などではなく、『読者が欲しているものを考える』『自分の考えを読者に分かりやすく伝える』能力なわけなんですが……。それってつまり、対人経験なんですよね。

 ええ、堂々巡りをしているように聞こえるかもしれませんが、『恋愛要素を書くために対人経験を積む』事と『分かりやすい文章を書くために対人経験を積む』事は全く別の事です。
 また、恋愛映画にしろレンタル彼女にしろ、結局は『そういうエンタメ』であるので、『その裏側にある意図・商売の手口』を技術として盗めないのなら、ただの浪費にすぎません。

 これ以上は本人と話してみないとわからないことなんですが、友人殿に必要なことはたぶん次の三つ。

 ①『自分は自分、他人は他人』と認める事。『自分には自分の考えがあって、他人から文句を言われる筋合いはない』事と同時に、『他人にも他人の考えがあって、自分が文句を言う筋合いはない』事をちゃんと理解し、しかして『違う意見を持っているらしい』という事をお互いについて認め合い、かつ『敵ではない』という事を感覚的に覚える事です。

 ②『自分が言っていること、他人はどう思うかな?』と考える事。意見が合わない、攻撃される、なんか嫌いだ。そう言ったことの原因の一つは、『意見がちゃんと通じていない』という事です。『それぞれ別の考えを持っていて、並行して存在してもいい』という事を認められるようになったら、『どうやって話せば、相手に通じるか』考えましょう。そうやって行けば、読者が望むもの・わかりやすい文章が描けるようになると思います。

 ③最後は、まあよく聞く話ですが『諦めないこと』です。現実的にどうかはさておいて、理屈の上では『ひたすら話し合いを続ければ、どんな相手でも行言っていることくらいは理解できる』訳です。そのために人類は言語というツールを生み出したわけですから。
 これを俺は、『執筆経験が足りないんじゃない?』と言ったわけですが、とどのつまり『文章を書く→人に見せる→「なんか分かり難い、ここダメなんじゃね?」と言われる』の三つの工程を繰り返さなければ、文章は読みやすくなりません。
 鉄は溶鉱炉に突っ込んで、そして鍛冶師が打たなければただの鉄です。何百年放っておいても刀にはなりません。ですが、どれだけ丁寧に作ったつもりでも実際に切れ味を試してみなければ『よく切れる刀』なんてのは尚の事作ることはできません。

 まあ、他の人のアドバイスもあるので上述する三点だけを試してみろとは言いませんが、コミュ力ってのは洋服でも空気を読む能力でもなく、『分かりやすく喋り、分からないことを人に聞いて理解する能力』です。

 まずは、それこそここの掲示板で喋ってみるのが良いんじゃないでしょうか? 喧嘩っ早い奴も居ますが、ある程度なら抑えますんで。

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