なんとなくオミクロンさんがどこで悩んでるのかがわかってきたかも。「成長もの」というにしては取り返しのつかない過ちを犯しているうえにグダグダの期間が長いし、「悲劇もの」にしては最後のハッピーエンドが納得いかない。
以前例に挙げたエルリック・サーガは「悲劇もの」です。そのため結末は……です。(実際に読むか、wikiで調べてください)
「罪悪感からの救済+成長」といえば「るろうに剣心」が思い浮かびますが、彼は「贖罪」の意識をしっかり背負って生き続ける決意をしている。最後も「とりあえずの休憩」と締められている。
なので、これでハッピーエンドは虫が良すぎるとしか。思っていたよりも主人公に嫌悪感が出そうな気がする(要するにウザいを通り越しました)。最後は、ちゃんと力の封印はできたんでしょうかね?できたとしても奪えた力がそのままなら主人公にとってデメリットないし。大戦争の果てにヒロインだけが復活というのもひたすら虫が良すぎるとしか。
「自由」を手に入れて喜んで終わり、だけで済ませないでほしい。それこそ自己中なだけだから。
個人的には「過去を全部を覚えている」って結構曲者だと思った。ちょっとの視点ぶれも許されないうえに、死んだ人が夢に出てきて睡眠不足になりそうだ。
誰か彼に「忘れる」というスキルをあげてやってくれ……ヒロインの役目かな。
罪ってものは、一生消えない。ただその償いを続けるために、休むために一時的に忘れることは許される。倒れてしまったら償いそのものができないですからね。そのへんをもう少し深刻にとらえてほしい。