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タイトル:サタン様への返信 投稿者: サタン

>「能力を発動しすぎると体力への負荷が大きい」
このくらいアバウトなのが一番いいと思う。状況によってどのようにでも解釈できるから。
無理すれば限界を超えて使うこともできるし、そうすることで必死さが演出できて盛り上がりも作れる。
別にケチつけるわけではないけど、
>「暗視が複合しているから他の能力も暗所でしか使えない」「光に敏感になるから光魔法の攻撃に弱くなる」
こちらは「暗所でなければ弱点が表に出てこない」「光魔法を使われなければ弱点を書けない」っていう、作者に対してデメリットが発動しちゃうから。
あんまりしっかり設定しちゃうと「書ける状況」が限定されちゃうので、設定的にそうでないとおかしい設定ってわけでもなければ、あんまりしっかり設定しないほうが良いと思う。

>そもそも「戦闘面で直接弱点として作用させず、単純に敵の質を上げて対処する」という前提で考えていた
うぅん……
どうだろう、うーん。
実験的にはいいんじゃないかな。試してみることを否定するような材料はないと思う。
でも、それだと相対的に「質が上がった敵」に対する描写の構造になってしまうから、あくまで思考段階で言うと「弱い主人公」の表現になると思う。
だから、もう一歩工夫があれば前の返信の内容になるけど、弱い主人公を表現したことで次にある強い主人公の表現が強調できる仕組みも考えられる。でもちょっと複雑になってしまって伝わりにくいかなとも思う。

まあ、例えばアンパンマンが弱点によって「顔が濡れて力が出ない……」となればチビっ子は「がんばれー」となるけど、最初からバイキンマンがアンマンパンと対等以上に戦える能力を持ってたら、アンパンマンが弱いようにしか見えないんじゃないかな。アメコミみたいに戦う前からお互いの事情を説明して立場を描写したあとなら問題ないんかな……?
でも、普通読者はその世界観での力のアベレージがわからないから、「敵がどれくらい強いか」「主人公がどれくらい強いか」で判断するわけだけど、敵の質が上がってしまうとアベレージが上がるから、「この世界での主人公の位置」が相対的に下がるわけで。
ドラゴンボールの世界じゃヤムチャは雑魚だけど、ストリートファイターの世界だったら豪鬼と同レベルかそれ以上の強さはあると思うんよね。
仲間の強さもあるけど、世界観において強さの平均値ってのは雑魚敵含む敵の強さで表現されると思うから、「敵の質」はいじるのが難しい数値だと思う。
だから、実験的に試してみるのは新しい発見があるかもしれないし否定できないけど、難しそうだなと思う。

>私の場合「悪酔いしている状態ではそもそも戦線に出ないで仲間に守らせる(=一時的な主役交代)」という想定でこの酒癖を利用すると考えていたのですけど、この発想はアリなのか、ナシなのか……
こちらも同じ話になってしまうんだけど、
こう展開すると、「交代した仲間」のほうに注目が移ってしまうから、例えば「弱ってる主人公の代わりに活躍する仲間」を書きたい場合には当然アリになる。つまり仲間の描写ね。
けど、当たり前だけど「主人公の活躍」ないし「主人公の個性(酒癖)」を描写したいのであれば、そもそも交代したら書けないのだから、ナシだよね、ってなると思う。

>勝てる相手にいらない苦戦をしてほしくない(非戦闘員を守りながらなどの勝利より大事な事情があるならOKだけど)」
であれば、「勝利より大事な事情」をどうやって作っていくか、が課題だと思う。

>「ベストコンディションでもキツイ強敵にはベストコンディションで戦わせてあげたい」
しかし、物語的には、「ベストコンディションでもキツい強敵なのに満身創痍で挑むことになる」とか「敵も自分もベストコンディションで望んでた決闘なのに横槍が入って台無しになってしまう」とか、
そういう、作 者 の 意 地 の 悪 さ が最も話を面白くするっていうね。
スレ主さんはキャラを愛しすぎかもしれんね。

でも、「ベストコンディション」も悪くないと思ってて、古いアニメだから知らんと思うけどアニメ「スクライド」のラストで、ライバルと主人公の決闘はほんと熱かった。
これというのも、主人公とライバルは最初からずっと対立してて何度か戦うんだけど、毎回どちらかのコンディションが良くなかったり邪魔があったり上手くいかないし、そんな中でお互いの仲間が死んだりしてって対立はより深くなるんだけど、物語の黒幕も倒してメインの話が終わったところで、ようやく「いまお互いベストコンディションで邪魔も入らないよな?」って感じで決闘が始まる。
ずっと叶わなかったものが叶ったから、見てるほうも熱い。
つまり、「ベストコンディションでもキツイ強敵にはベストコンディションで戦わせてあげたい」この考えは良いし「ベストコンディション」も悪くないのだけど、
そもそも、作者ではなく、読者が「ベストコンディションで戦わせてあげて!」と思えるような展開をまず用意しないとダメじゃないかな。
これが、前の返信でも書いた「命は尊いと思ってる」から「人死には避ける」と展開してしまい、「命を軽んじることで命の尊さを表現する手段を放棄してる」という事に繋がるわけね。
「ベストコンディションで戦わせたい」と思うのなら、簡単にベストコンディションで戦わせちゃダメだよね……

極黒のブリュンヒルデから「キャラクターが惨い死に方をする」ことの理解があるようなので、納得しにくいものの理解はできたと思うのだけど、
なので、そのうえで、
>先述のものがナシなら酒癖を戦闘面で使うのは諦めます。
使うかどうかをもう一度考えてみてください。
個人的には「酒癖」は良いアイディアだと思う。前述した通り、仲間に交代で「戦闘シーンで利用できた」とは思えないのでナシだけど、繰り返し、酒癖のアイディアは良いものだと思うし、戦闘面での活用方法を自分が許容できる範囲で構わないので考えてみて欲しいと思います。

>採用するならこの中だとヴェロニカが恐らく一番適役ですね。
いや、採用とかじゃなく、「主人公に弱さを与えたくないなら弱点を別キャラに分離しよう」って話なので、本当にやるなら「主人公のウィークポイントはヴェロニカ」という形で再設計することになると思うし、あくまで「弱点をどういう場所に置くか、主人公の外に置くこともできる」という話でしかないです。
要するにこれ、昔の漫画とかでよくあった主人公に守られるか弱いヒロインって図です。だから、例えば弱者役は「保護が必要な幼女・少女」とかが昔からよくあるけど、「守らなければならない対象である」という理由付けから必要になってくる。
そんで、これが主人公の弱点となるわけだから、当然のこと敵はそこを狙ってくるし、物語はそこを中心に回るので、話の構成自体を大きく変えないと、弱点として上手く機能する形にはならないと思う。

ほんで、前回返信したあとでフト気づいたんだけど、まあ私も察しが悪いッスね。
ようはただの話題提供のためだけのつもりだったろうに、割とガチな返信してしまって、すまぬ。

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