狙いとしては悪くはないと思いますよ。
ただ、うまく書かないとモタついた感じになりそうな気はします。
>『最終決戦後の気の抜けるおふざけ』みたいなの、やっても良いと思いますか?
プロット的にはクライマックスの後に本当に気が抜けたらまずいでしょう。気が抜けるんじゃなくて、ちょっと外して飄々とした余韻を作るみたいな感じなら問題ないんじゃないかと。
スレのタイトルにこだわって言うと、カタルシスを分散させたらダメに決まっています。カタルシスをひねりつつ、それなりにピントは合わせるなら成功するかもしれません。
構想では、
1)神無月を利用した大仕掛け
2)(1)よりはショボい小さな仕掛け
があるわけですよね。で、仕様上(2)はショボいことに意味があると言えるので、
3)ショボいけれど、鮮やか感はある
というものにする必要はあると思います。『気の抜ける探偵』=『間抜けな探偵』になっちゃだめなわけで。
加えて、そういう凝った仕掛けを盛り込むからには、何がどうなっているのか読者に理解させるために、ややもすれば説明的になってしまうリスクも感じます。クライマックスの後に『気が抜ける』+『説明的』なパートを入れてしまったら、単に悪い意味で盛り下がるだけでしょう。
(2)~(3)を説明的にしないためには、伏線の技術が必要かなと思います。モタつかせないでなるべくスパッと読者に伝えたいというのが一つ。
それと、ドンデン返しっていうのはもちろん意外性が必要なわけですが、「意外性=読者の感情の流れに断絶を作りすぎる」ではなく、「読者にそれとなく期待させる」というテクニックもあります。伏線は、先の展開が多少ばれてもいいんです。そういうのを「フラグを立てる」と言います。
いかにもそのキャラらしいと読者に感じさせる。
読者の予想は裏切るけれど、期待は裏切らない。
エンタメはそういう感覚が必要だと思っています。