それは好みの問題で、決まりはないでしょう。
私なら、
「俺は毎日5キロは走ってるからね」
得意げに言う。いや、こっちは10キロ走ってるよ。そんな言葉が喉まで出かかったがのみこんだ。彼の笑顔を奪いたくなかったからだ。
とか。
2行目、「得意げに言う」の主語を省いたのは、おそらく1行目のセリフには前があると思われるからです。誰が会話しているか読者に分かっている場合は、主語は省けます。
また、「いやこっちは10キロ走ってるよ」ですが、「僕」が会話相手の自慢げな様子を鬱陶しく思ったのか、そうでもないのか、などによって後の地の文のニュアンスが変わります。
そういったことによって文章を調整する方が、大切なファクターだと思います。