返信一覧の表示
セリフの繋げ方について (No: 1)
スレ主 例)山田太郎 投稿日時:
文章を書く時に気になったことを質問します。あまりに初歩的過ぎる気もしますがご容赦ください。
セリフへの繋げ方、セリフからの繋ぎ方というのは決まっているのでしょうか。
例えば、
①
彼は得意げにこう言った。
「俺は毎日5キロは走ってるからね」
僕は10キロ走っているが、彼の笑顔を奪いたくないので敢えてそれを言わなかった。
②
彼は得意げに、
「俺は毎日5キロは走ってるからね」
と言った。
僕は10キロ走ってるが、彼の笑顔を奪いたくないので敢えてそれを言わなかった。
③
彼は得意げに、
「俺は毎日5キロは走ってるからね」。
僕は10キロ走ってるが、彼の笑顔を奪いたくないので敢えてそれを言わなかった。
④
彼は得意げに、
「俺は毎日5キロは走ってるからね」
僕は10キロ走ってるが、彼の笑顔を奪いたくないので敢えてそれを言わなかった。
の四つの場合どれが正しいと言えるのでしょうか。(セリフの繋げ方だけ見た時)
どうか教えてください。お願いします。
また、この他に違う表現があるならぜひ教えてください。
カテゴリー: 文章・描写
この質問に返信する!人気回答!セリフの繋げ方についての返信 (No: 2)
投稿日時:
好みは①。文章のスタイル次第じゃね?
「俺は毎日5キロは走ってるからな!」
僕は毎日10キロ走っているんだけど・・・とは言えなかった。
とかでもいけるんじゃね
セリフの繋げ方についての返信 (No: 3)
投稿日時:
それは好みの問題で、決まりはないでしょう。
私なら、
「俺は毎日5キロは走ってるからね」
得意げに言う。いや、こっちは10キロ走ってるよ。そんな言葉が喉まで出かかったがのみこんだ。彼の笑顔を奪いたくなかったからだ。
とか。
2行目、「得意げに言う」の主語を省いたのは、おそらく1行目のセリフには前があると思われるからです。誰が会話しているか読者に分かっている場合は、主語は省けます。
また、「いやこっちは10キロ走ってるよ」ですが、「僕」が会話相手の自慢げな様子を鬱陶しく思ったのか、そうでもないのか、などによって後の地の文のニュアンスが変わります。
そういったことによって文章を調整する方が、大切なファクターだと思います。
追記 (No: 5)
投稿日時:
>どれが正しいと言えるのでしょうか。(セリフの繋げ方だけ見た時)
純粋に地の文・セリフ・句読点の関係だけを知りたいという質問なら、①②は正しく、③④はほぼ間違いです。
③④はまずサタンさんが指摘されているように、1行目の地の文に対する述語がないという問題があります。小説の文章は表現として文法違反を許容する傾向が強いですが、例文では違和感があります。
もう一つの問題として、そもそもセリフの括弧の後に句点を打たないという慣例もあるので、③は2重にまずいです。
なので③はNGに近いですが、④は文章がうまければ通ってしまう可能性もあります。だから示されたような文脈から切り離した機械的な例文で考えても、あまり意味は無いと個人的には思うのですが。
追記2 (No: 6)
投稿日時:
乗りかかった船なので、述語を省略する方でも例文を考えてみました。
設定。
例えばA君はスポーツでなかなか結果を出せません。ところが主人公「僕」は、A君は家庭の事情で満足に練習できないことを知っています。
一方、スポーツに自信のあるB君が、A君を見下すような態度をとります。主人公はそれをたしなめているうちに、言い争いになります。
* * *
「だいたい足が速いか遅いかで人間の価値なんて決まらないだろう?」
僕がそう言うと、Bはムッとした顔になった。
「俺が最初から足が速いんだと思うのか? これでも少しは努力してるんだぜ」
「ふうん、そうなんだ? えらいねえ」
ムカついてきてつい言ってしまったが、Bには皮肉が通じなかったらしい。
彼は得意げに、
「俺は毎日5キロは走ってるからね」
僕は10キロ走ってるが、彼の笑顔を奪いたくないので敢えてそれを言わなかった。Bは単純なだけで根は悪いやつじゃないことを知っていたからだ。
* * *
……文章の巧拙には目をつむってください(汗
こういう会話の流れでは、「俺は毎日5キロは走ってるからね」の後にいちいち「と言った」と書くとテンポが悪くなるので省いてしまうことがあるように思います。しかし、くだんの部分だけ切り取って示されると違和感があります。
そこまで質問してないよ、と言われるかもしれないとは思ったのですが。前後の文脈と切り離して考えられないたちなので最初の書き込みのように説明しました。サタンさんの回答を拝見して「やっぱり少し飛躍しすぎたかな?」と思ったので、手を戻してみました。
セリフの繋げ方についての返信 (No: 4)
投稿日時:
別に決まってはいないが、1が妥当というか違和感なく読める形だと思う。
2は、ラノベではあんま見ない気がするけど一般文芸でよくある。けど普通は改行しないかな。
彼は得意気に「俺は毎日5キロは走ってるからね」と言った。
僕は10キロ走ってるが、彼の笑顔を奪いたくないので敢えてそれを言わなかった。
こんな感じ。
個人的にはやっぱ1だけど、2もまま使う。
3・4は、基本的には無いかな。
3は、セリフの後に句読点がついてるけど、ここで句点がつくと、彼は得意げに~ に対して「~走ってるからね」では文章が終わってない。
主語述語の関係から日本語がおかしい。
4は、セリフの後の句点が無い状態だけど、そうすると 彼は得意げに~ に対して 僕は~それを言わなかった までが文章になるので、主語がおかしくなる。
ただ、そうしたおかしな日本語の文章自体を演出として書くこともあるので、「間違いだ」って話ではない。
この状況を表現する文章って意味じゃなくセリフとその前後の文章の置き方って意味での質問だと思うけど、
そうすっと、あとは、
彼は得意げに、
「俺は毎日5キロは走ってるからね」と言った。
僕は10キロ走ってるが、彼の笑顔を奪いたくないので敢えてそれを言わなかった。
と、セリフの後ろにくっつけるのもまま見かけるね。
文章に手を加えずパーツの位置をいじくって形を提示すると、他には思いつかんかな。
セリフの繋げ方についての返信 (No: 7)
投稿日時:
たぶん ② なんだろうな、という感じがします。
以下に1つずつ、挙げていきますが……。
① だと、なにか外国語の直訳にも読め(きこえ)てしまいます。
③ は、ことによると読者に分からない(?)かもしれません。
④ であれば、かなり悪くない印象ではありますが、昔の講談本みたいな。
いぐザンプル )
かれは得意げに笑いながら、「オレは毎日、5 キロは走ってるからね!」と言った。
だが……、いつも 10 キロは走っていたボクは、しかし自分のそれを、あえてクチにはしなかった。
かれの笑顔を、壊してやりたくなど、なかったからだ。
セリフの繋げ方についての返信 (No: 8)
投稿日時:
どれも大差ない、ということは押さえておきたいと思います。奇異な感じがしない、分かりやすいのであれば、気にせず書き進めてしまうのが得策です。大事な部分のみ、効果を考えて推敲のときにちょっと工夫を試みるくらいでしょうか。
細かい差ではあるんですが、差は差です。以下、少し説明を試みてみます。
> ①
> 彼は得意げにこう言った。
> 「俺は毎日5キロは走ってるからね」
> 僕は10キロ走っているが、彼の笑顔を奪いたくないので敢えてそれを言わなかった。
> ②
> 彼は得意げに、
> 「俺は毎日5キロは走ってるからね」
> と言った。
> 僕は10キロ走ってるが、彼の笑顔を奪いたくないので敢えてそれを言わなかった。
この2パターンが基本でしょう。動詞が「言った」だから2つの差は目立たないんですが、動詞を変えると印象が異なるようにできます。
> ①’
> 彼は得意げに笑った。
> 「俺は毎日5キロは走ってるからね」
> 僕は10キロ走っているが、彼の笑顔を奪いたくないので敢えてそれを言わなかった。
> ②’
> 彼は得意げに、
> 「俺は毎日5キロは走ってるからね」
> と笑った。
> 僕は10キロ走ってるが、彼の笑顔を奪いたくないので敢えてそれを言わなかった。
②’はこのままではちょっと不自然で、次のように直したくなるでしょう。
> ②’’
> 彼は、
> 「俺は毎日5キロは走ってるからね」
> と得意げに笑った。
> 僕は10キロ走ってるが、彼の笑顔を奪いたくないので敢えてそれを言わなかった。
台詞と動作が一致している場合、台詞と動作の順序でインパクトなどが異なります。
――――――――
「出ていけ!」
彼はさっとドアを指さした。
――――――――
彼はさっとドアを指さした。
「出ていけ!」
――――――――
おおむね、動作が先になるほう(上記の後者)がインパクトが強まります。強いほうが必ずしもいいわけじゃなくて、例えば、上記の「さっと」を「おずおずと」にするなら、台詞を先にしたほうが緩い雰囲気が出るでしょう。台詞も「おずおず」向きに少し変えるとこんな感じ。
――――――――
「出ていってくれないか?」
彼はおずおずとドアを指さした。
――――――――
彼はおずおずとドアを指さした。
「出ていってくれないか?」
――――――――
この効果は上記①②(ダッシュつけた改変文も含む)でも現れると考えて差し支えありません。それに加えて、「彼」の演出効果の差も出てきます。一瞬ですが、「彼」の感情が読者に伝わるタイミングが変わるわけです。
それがあるので「言った」では目立たないと申し上げました。「得意げに笑う」ですと、台詞の前に入れれば、「彼」の感情がまず確定し、続く台詞のニュアンスも確定します。紛れがなく直截な印象を出しやすい。
逆に台詞の後で「得意げに笑う」ですと、台詞時点では「彼」の感情は曖昧で、台詞の後で確定し、それが直前の台詞に波及していきます。ちょっとした謎が解ける、みたいな感じですね。
どちらもシーン的な進行や意味合いに大差はないですが、インパクトの強さや、ちょっとした揺らぎをどうしたいかで決めることになると思います。
> ③
> 彼は得意げに、
> 「俺は毎日5キロは走ってるからね」。
> 僕は10キロ走ってるが、彼の笑顔を奪いたくないので敢えてそれを言わなかった。
これは記法として通常は使いません。読者としては「なぜ台詞の直後に句点がついてる?」と疑問に思い、「書き間違えたんだろう」くらいに思うでしょう。避けるべきです。
ただ、台詞を開業しないときは、そう書きたくなることがあります。
> 彼は得意げに、「俺は毎日5キロは走ってるからね」。
こういう書き方(台詞で改行しない)、ときどきあります。あまり台詞を台詞として重視しないときなどですね。しかしやはりおさまりが悪い。最後に「と言った」は必要でしょう。
> ④
> 彼は得意げに、
> 「俺は毎日5キロは走ってるからね」
> 僕は10キロ走ってるが、彼の笑顔を奪いたくないので敢えてそれを言わなかった。
これらは③同様、変則的でおさまりが悪く(文になってない)、あまり用いるべきではありません。「得意げに、」で読者が期待する「それでどうした?」が解決されないからです。「言った。」でもいいから文を書ききることが大事です。
ただ、上述のように書きたくなることがないとは申しません。例えば「台詞主が分かりにくいが、「僕」の反応を台詞の直後の地の文で出したい」とかです。地の文ではなく「僕」の台詞が続くケースでは、さらに起こりやすくなります。
――――――――
彼は得意げに、
「俺は毎日5キロは走ってるからね」
「僕なんか……、いやそうか、5キロは凄いな」
実は10キロ走ってるけど、彼の気分に水を差さなくてもいいか。
――――――――
やはり台詞の直前の地の文は文として確定させるべきでしょう。「得意げに、」が浮いたままで、読者の期待(得意げにどうした?)を外しています。この文例に即して最短で直すなら以下の感じでしょうか。
――――――――
彼は得意げだ。
「俺は毎日5キロは走ってるからね」
「僕なんか……、いやそうか、5キロは凄いな」
実は10キロ走ってるけど、彼の気分に水を差さなくてもいいか。
――――――――
繰り返しですが、細かい差でしかないと言ってもいいでしょう。あまり気にする必要はありません。基本は奇をてらわず、分かりやすく、おさまりが良いように書けば充分です。そのうえで、大事な部分はときどき効果を考えて、細かい調整をしてみればいいと思います。