実写デビルマンは駄作とは思わないと書きましたが、一般の観客の評価は別ですよ。
観客は単に楽しむために映画館に足を運ぶわけで、作品にいくつか大きな欠点があれば醒めてしまって楽しめなくなることもあります。また、原作に人気がある場合、原作のキャラや設定に微妙な思い入れを持っている人が多いので、それと少しでも違うと良し悪しにかかわらず酷評につながるのも、よくあるパターンです。
そういうことも含めて、あの映画には駄作と評されてしまう理由はあると思います。
ただ、クリエイターが参考にするとしたら、どこが良くてどこが悪かったのか、比較的容易に分析できる作品だと思います。
敢えて具体的に説明しませんが、尺の問題も解決しようと思えば方法はいくつかあるように思います。
比較として、劇場アニメ版『銀河鉄道999』(1979)と劇場アニメ版『地球へ…』(1980)を視てほしいかな。どちらも長い話を無理に詰め込んでいますが、デビルマンよりは上手くまとめていています。後者は公開時に賛否両論だったらしいですがそこまで評価が低くはなく、前者は名作と呼ばれているのはご存じの通りです。
実写デビルマンとどこが違うのか、考えてみるとよいかなと。