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タイトル:実写版、感想。の返信 投稿者: 半額オソーザイ

あまくささんの感想、個人的にはとても参考になりました!

「デビルマンという原作が既に完成されたかたちで存在する」「ビジュアル面で期待値が上がっていた(完全体とか特に洗練されていましたよね)」「原作が心を揺さぶるストーリーだったぶん、読者各々の思い入れや拘りが強くなっている作品だった」という要素から、ハードルが上がりすぎていたからこそ、こういった評価なのかもしれないなぁ……と自分も感じました。
このへんの消費者側でハードルが上がっていたからこそ起きた批判は、最近の映画でもたまに見かけますね。フラットな視点で見ると、大したことではないのだけれども……みたいな。「消費者ってフラットな視点ですら見れないのか、やってられねぇな」とかではなく、どうしてハードルは上がるのだろうか、どうすればハードルを越えられるのか、ということを成功例と失敗例から学んでいけるなぁと。

要所要所の演出が印象的だったので、頭に残っているシーンは多いんですよね。このあたりの演出法は自作の執筆にも役立てられそうだと感じています。長いストーリーを駆け足で網羅していったのが裏目に出てはいると思いますが、その分1シーン1シーンが「丁寧に描くよりも、端的で印象に残りやすい描き方」に特化していたので……。

俳優の演技や容姿、原作の有無など、自作の執筆に直輸入できない要素もありますが、学べる部分は多いと感じます。

《学べる部分》
・1つのシーンとして短い尺でも読み手に印象付けられる演出。

・細かな仕草を伏線にすると良い。
 ⇒文章であれば、ネクタイを神経質そうにいじる素振りも読者に”読ませる”ことができるので、ここは文章の強みだと感じました)。

・良いストーリーだけど全て入れると尺が足りなくなる。
 ⇒シレーヌもジンメンもとても良いキャラでストーリーですが、描くものを絞らないと読者がついていけなくなる?

・読者の期待(ハードル)が高まっている部分を意識する。
 ⇒これは具体的にはまだよく分からないのですが、期待に応えたり、期待を良い意味で裏切ったりする演出かなと。もっと広く言えば、タイトルの時点で「読者に何を期待させているのか」は自覚したほうがいいのかもしれませんね。原作ありの実写映画ほどではないにしろ、タイトル一つで読者はどんな物語を期待するのか分かるアンテナは張っておいたほうが良さそうです。

個人的に実写版デビルマンで期待を良い意味で裏切ったと思ったのは、ボブ・サップでした。ボブ・サップというある種のコメディリリーフというイメージのある人物(キャラ付け)を持ってきつつ、最終的に彼がデーモン化していく展開になるのは、世界の終末を実感させる良い演出だったと思います。
キャラとして「ボブ・サップ」に期待していたのはコメディリリーフでしたが、デーモン化という裏切りによって良い意味での絶望感を与えられていたのかな、と(少なくとも自分に対してはw)。

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