文章ではなく展開でしょう。
読者の期待感を引き出す。
これが重要かと思います。
例えば。
1)まじめで優しいんだけど、勇気が足りなくていざというときに決断できない。主人公をそんな性格に設定したとします。
2)そこに魅力的なヒロインが登場し、主人公といい感じの展開になります。
3)ヒロインがピンチに陥ります。それを目の当たりにした主人公が、どうするか?
この展開の狙いは、読者に、「主人公がヒロインを守るために立ち上がってほしいけど、この主人公の性格じゃあ無理だろう」と思わせること。
「無理だろうなあ……だけど、立ち上がってくれ!」というヤキモキ感を引き出すことです。
そこで、主人公が立ち上がると、「よっしゃあ!」となるんですね。
以上は、映画脚本のテクニックだそうです。
このテクニックの真の狙いは、観客(読者)の想いが主人公に通じたような錯覚を起こさせることです。