もしくは、これかな。
京都四条の糸屋の娘
姉は十六、妹は十五
諸国大名は弓矢で殺す
糸屋の娘は目で殺す
起承転結の例としてよくあげられる、江戸時代の俗謡です。
語りだしで「ん? 何の話だ?」と思わせ(疑問)、3行目で軽い飛躍によって意表を突き、4行目で落としています。
先の書き込みで述べた「期待感を作る」はストーリーでやることなので、短い文章でやるのは難しいということはあります。
短めの文章でやるなら、疑問と意外性をセットで盛り込むのがコツかと。上記はその好例です。
>写真や映像のように、その文を読んだときにいかに脳内で浮かべやすいのか。
そういう文章は感心はさせるかもしれませんが、それと「引き込む」ということは別じゃないかと考えています。読者が情景をリアルに思い浮かべることができても、距離を置いて眺めている感覚にしかならなければ「引き込まれる」とか「没入感」にはつながらないからです。