①と②は設定しかわかんない。そういう舞台で何をするのかどうなるのかが皆目わからんので、だから何なの感。
ちゃんと物語があれば化けるかもしれんが、うーん。
①はピカレスク・ロマンに仕立てれば面白いと思うかな。②は誤解を恐れずはっきり言えば、ぶっちゃけこの設定でターミネーター2のプロットを進行させれば面白いと思う。
③も設定と背景だけで話がないけど、夢やぶれてうだつの上がらない漫画家志望が謎の敵に襲われ自分の創作物に助けられるというだけで、なんとなく話が見えてくる設定をしていると思う。
主人公を襲った人物は誰なのか、あるいは誰の創作物なのか、そもそも何が起こってるのか、アニメ妄想代理人みたいな空想と現実の話なのか、書かれたあらすじにある要素を追うだけで話になりそうで、面白いと思う。
④は、面白そうではあるんだけど、たぶん作者も気がついてないっぽいなって指摘をすると、これって「幽霊を見ることができる主人公がクラスメイトの死の真相を追う」とかそういうオカルト寄りのミステリと同じジャンル。
面白そうではあるけど、似たようなのはいっぱいある。
その中で突出したアイディアがあるのかというと、「罪が見える」というのがアイディアに当たると思うが、内容が殺人事件で「罪」=「死者ないしその罪」になるので、それ自体が「死者が見える霊能力」と変わらない展開になってしまっている。
つまり「死者の幽霊が、刑事に憑いてる」という王道が「罪の形が、刑事に見える」になっただけで、言葉を変えただけになっちゃってる。
もっと「罪」を強調できて「霊視」とか「サイコメトリー」とかとは差別化できる内容でないと、突出できないと思う。
殺人事件とかじゃなくて、ハートフルというか感動路線にしたほうが映える設定だと思うかな。
誰にでも隠したい秘密はあるし、そこに罪の意識があったりもする。それを指摘して心の重石を軽くしていく主人公の話、としたほうが「罪が見える」という設定は映えるんじゃないかな。
現状書かれた内容だけで考えると一番は③かな。唯一、書かれてる内容だけで話が見える。