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タイトル:めっちゃ長くなった。すまんぬ 投稿者: サタン

>最初からその分野が上手にできるんですよね?
これは違うと思うかな。
正確には、「私が彼と出会ったときには、彼は最初から上手かった」といった文章で表現できると思う。
要するに、「才能があれば最初から上手い」というのはあくまで「第三者の視点」での話でしかない。
だから、そういう客観ではなく主観となる「自分の才能」となると一向に見つからないように思える。

じゃあ、誰でもスタートは同じで誰でも同じ能力で、誰にも差はないのか、というと、それも違うと思う。他者より抜きん出た才能というのは確かにある。
言ってること矛盾してないかと思うかもしれんけど、矛盾はしていない。
例えば、私はカードゲームとか一切しなくてルールもわからんし、いますぐ覚えて対戦しようと言われてもあんな大量のカードの効果とか数枚も覚えられん。けど、そこらの小学生は一瞬で覚えるしカード見てすぐに「このカード優秀!」とかわかるでしょ。
「フィールドに◯◯が配置されてるとき~」みたいなカードがあったとして、それを見て私は文面通りの事しか理解できない。
でも、小学生は「じゃあ◯◯があればこのカードは強い、そのためには☓☓が必要だからこういう戦術で……」といろいろ思考する。思考が広がりやすい。
極論で言えば、これが才能だと思う。
つまり、一を聞いて十を知る、が出来る人。
そしてそうやって思考が一定の分野において横に広がりやすい人物。
こういう人は、その「一定の分野」において才能があると評価されやすいと思う。

すると、端的にまとめりゃ「興味を持てるなら、その分野に才能があるってことか」って話になる。
基本的にはその通りだと答える。けど、「思考が広がりやすい」のにも個人差があるから、当然のことその才能にも上下があって有るか無いかだけでは終わらない。更に小説ではジャンルで分かれてるように細分化もされていく。
だから、興味があって好きで創作やってるけど、「プロ」として一線で活躍するには才能が足りない、といったことも当然ある。
でも基本的には好きでやってるだけで才能はある。

余談ではあるけど、例えば何かを極めた人、経営者でも芸人でも何でもいい。そういう人ってのは頭もいいし「横に広がる思考」を理解している、何かを極める過程でそれを手に入れてるから、リタイアした後なんかに趣味で創作活動を始めると名作を書いたりするでしょ。
大学教授が指輪物語を書いたりとか。
私見も私見だけど、これは最初から創作の才能があったわけじゃなくて、大学教授として培った才能を応用して創作をしたまでの話で、「出来る人は何でも出来る」とかってわけじゃない。
「何かを出来た人」だから「それを他のことに応用した」ということ。

「最初から飛び抜けてる人」ってのは、こういう「横の思考」において他人が考えもしない点に気がつける人。
じゃあ、どうしたら他人が考えもしないことを思いつけるのかって言ったら、これは経験と興味の幅が物を言う。
興味の幅ってのは、
例えば、私はイラストを趣味で描いているんだけど、絵が上手くなりたいなら造形(フィギュア製作)もやってみろって言われたことがある。結果私はやってないんだけども。
でも、それは手で造形物をこねくり回すことで立体感を肌で感じることができるから、その感覚はイラストにも出てくるよと言われて、なるほどと思った。
ちなみに私がイラストを描いているのも、まあ割りとこういう人は多いと思うけど、小説でイメージを固めるために雑に形にしたいって考えがあったため。
で。
一時期イラストを本格的に勉強したんだけど、その頃から小説のほうもかなり考え方が変わった。
イラストって、素人は最初からキッチリ描く人が多いのよね。眼だけ、顔だけ、髪型だけ、しっかりペン入れしてんのかってくらいにキッチリ描く人。
でも、大ラフをざっと何枚も描いてポーズが決まったらラフを描いて更に細かくしたラフを描いて、全体が出来てからはじめてペン入れしてキッチリした絵を描くってのが普通の描き方なのよ。
小説も、私は昔は頭で考えていきなり原稿に本文を書いてた。これじゃイラストで顔だけキッチリ書き始める人と同じ。
小説でも最初に全体を作る、目立たせる場所を決める、意図的に印象を薄めて場を整えるなど設計をちゃんとする。
そっから執筆に入る。
別に、私の方法が正しいんだって話ではないけれど、私はイラストの描き方を知ったので、小説で悩んだときに思考を「イラスト」のほうにもアクセスできるのよ。
まあ、イラストはラノベ業界じゃかじってる人多いだろうから自慢できないけど、少なくとも「イラストを描かない人」よりも私には気づける事が少し多いわけだね。
もちろん、それは何らかの知識だけじゃなく、私生活や家庭環境や学校生活での経験も関係してくるから、
例えば、音楽家の子供は音楽の才能がある、という偏見に思える事も事実だろうと思う。
音楽家の子供でなければ気がつけない事ってあるだろうからね。
その分、他者よりもわずかに「飛び抜けてる」と言える。

>別の分野の習い事(陶芸)の先生が、「途中から伸びてくるという才能もある」
これについても同じような事だと思うんだけど、
んーと。。。
例えば、「途中から面白くなってくる漫画」とか覚えがないかな? ジャンプとかで流し読みしてたんだけど途中からなんか面白くなってきてハマった、とか。
こういうのって、何かを切っ掛けに話が繋がって「そういうことか」とか「そうくるのか」とか感じると一気に面白く思ったりする。
これと同じで、それまで学んできた事と、あるいは別の趣味や経験や知識とが合わさって、繋がってハッとする瞬間ってあるのよ。
そうすると、途中まで才能ないように思えてたけど、いきなり目覚ましい才能を見せることがある。
創作でも同じ。
いろいろな趣味を持っていろいろな経験をして、たくさんの歯車を持ってるけどどれも中途半端。でもあるときいきなり歯車がそろって全部が一斉に回り始める。
でもそれは、小説ではなくゲームで、しかもシナリオじゃなくプログラマーとして、かもしれない。

例えば、「ずっと恋愛小説書いてるけどぜんぜん評価されないし才能ないかもしれない」と思っているとする。そこに「このヤンデレの話こええよ、いっそホラー書けよ」と言われてホラーを書いたら、なんか知らんけど一気にバズって「ホラーの才能がある人」と言われた、とか。
こういう場合、本人はピンと来てないけど、知らずのうちに自分が育ててた才能はホラーにこそ向いてるものだった、ということだね。

ほんで、
>これは、文章にも当てはまるでしょうか?
文章の才能が欲しいのであれば、そしてそれが手に入ったのなら、貴方は作家ではなくコピーライターになるべきでしょう。
例えば、セリフで「俺は絶対に勝つ。信じて待っててくれ」というものがったとする。
このセリフを素晴らしいセリフにしよう、印象に残るセリフにしよう、と考えるのは素人で、まあ多少は語句を選びますが、そこに才能は必要ないです。
このセリフを素晴らしい印象的なものにするためには、そのセリフが印象的になる場面を作る、って事のほうがよっぽど重要です。
印象的なセリフを作る文章力が大事なんじゃなくて、「俺は絶対に勝つ」というセリフが印象的に見える場面作り、その構成力や演出力が大事です。

なので、文章にも当てはまることとは思うけど、創作の力にはそんなにならんと思う。
そうやって文章の経験をつんで知識を得たあとで、それがコピーライターや詩を書く才能のほうで発揮されることはあるかもしれないと思う。

才能ってのは、基本的に好きでやってるならあるから、好きでやってる上で「ある」か「無い」かって話じゃなくて、それを大事にしてるかって話になと思うよ。

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