①最強クラスのキャラに憑依されたりする事で、弱くても活躍する展開を作る
例:ヒカルの碁、遊戯王など
主人公の弱さを味方で補うパターンです。主人公は最初は弱いものの、周囲には強いと錯覚させられるし、強い味方に頼ることでガンガン話を進められます。途中で味方に頼れない時、やむを得なく主人公が戦った場合に、これまでの努力が報われて想定外の活躍などをすると味方キャラや読者が「おおっ!」と驚きます。成長系のストーリーならかなりおすすめ。
②主人公を強い味方と組ませる
例:うしおととら、金色のガッシュなど
今度は誰かに憑依されるのではなく、コンビを組むパターンです。いわゆるバディもの。
主人公に足りない強さを味方で補い、逆に味方キャラは非常識とかだと、主人公が常識を教えたりすることでお互いの弱点を埋め合うことができる。例に挙げた金色のガッシュとかはちょっと逆な気がしないでもないですが、「頭脳派な人間」と「何も知らないけど力を秘めた魔物」が組んで、強敵に立ち向かっていきます。
数は①のパターンよりも多いかもしれませんね。
③主人公は弱いけど、強い武器や兵器を初めから所持している
例:エヴァンゲリオン、異世界迷宮でハーレムを、骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中など
主人公ははじめ、込み入ったテクニックや技術は持たないけど、偶然手に入れた力が強力なパターンです。
主人公の理解度や気持ちが読者と同じ目線で書くことができるので、一人称小説に向いている設定かもしれません。
「小説家になろう」とかで連載している小説の場合、多くは過剰に最初からスペックを強く書きすぎですが、例えば「持っている剣がなんでも切れる」だとか「一瞬だけど5倍の速さで動ける」みたいに限定した設定を設けることで、戦いの描写も工夫できますし、読者に(その力を使って何をするんだろう?)と好奇心を植え付けることができるかも。
①、②、③に共通して言えるのは、読者に主人公に対する興味を植え付けているという点です。
読者が一番読みたいのは、主人公と、主人公の活躍です。
主人公は最初弱くてもいいですが、何かしら活躍するための理由付けと、興味を引き付ける設定を設けるのが読まれる近道かと思います。