物によるとしか。
そりゃラブコメで長期間ヒロイン不在だったら なに読めばええんや って感じですが、例えば架空戦記とかだとヒロインどころか主人公も不在で長いサイドストーリーやってたりしないかな。
ちなみに、ラノベで能力バトルものでヒロイン不在すぎで有名なのが「とある魔術の禁書目録」で、ロシア編だっけか、あのあたりだとヒーロー役が3人に増えたのもあって10万字どころじゃない間メインヒロインが出てこなかったような。
まあ、もともとそういう作りの作品で、メインヒロインは一応いるけど話題ごとにフューチャーするゲストヒロインにスポットを当てるって感じだから、メインヒロインがモブキャラ化してるのが当たり前だけども。
で。
じゃあ、その「とある魔術の禁書目録」はもっとメインヒロインを前に出したほうが良いのかっていうと、あれはそういうヒロインをスイッチすることで世界観を変えてたりするから「そういう作品」であって、まあ、流石に上手いなあと思ったりもする。新約から読んでないけど。
うーん……物語の主旨が問題になるかなぁ。
主人公とヒロインの関係性や行動が物語の本筋になっているのなら、メインヒロインが出てこないことはすなわち話が進まないってことだから、そりゃヒロインは出すべきって答えになる。
けど、ヒロインは関係なくて主人公の物語って場合は、別に関係ないんだからメインヒロインのいるいないはどうでもいいかな。
んーと、無理矢理な例え話だけど、太宰治の「走れメロス」ってあるじゃん。
あれって、主人公は死刑を言い渡されるけど妹の結婚式に出席したら戻ってくると約束して、友人が代わりに牢屋に入って主人公は友人が処刑される前に戻ってこれるよう走るって話なわけで、
これって友人は男だけど、ポジション的には「ヒロイン」なんだよね。
主人公が行動する間に人質として敵の手の中に身を置くって図なわけだから。
とすると、走れメロスみたいな流れの話の場合、ヒロインは最初と最後にしか出てこない。
まあ、読者が忘れないようにちょいちょいヒロイン視点のエピソードを挟むだろうけど、物語に関係するシーンで言ったら最初と最後だけしか出番がない。
こうなると、むしろ、ヒロイン視点のエピソードは「急いで走ってる主人公」とは関係ないので、ヒロインを出したら逆に「ヒロインはいらない、主人公の話を進めろ」ってなるじゃん? 先述したけどヒロイン出しても本題は進まないからさ。
そうではなく、例えば吸血鬼とか何らかの不思議な存在のヒロインが自称平凡男の主人公のもとにやってくることで話が始まる的な巻き込まれ型とかの場合、
そもそも話を持ってるのはヒロインのほうだから、この物語は「ヒロインの物語を主人公の視点から語っている話」になるわけで、だとしたらヒロイン不在はあり得ないレベルで、できる限り出した方がいいよね。
ヒロインがいないと本筋の物語が進まないんだから。
つまりは何度も繰り返すけど、これだけの情報では 物による って回答になっちゃうかな。