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タイトル:特殊なストーリー構成についての返信の返信の返信 投稿者: サタン

>主人公視点で書く場合、どのような書き方をするでしょうか?
「主人公も読者も知ってる」という状況下では、すでに書いたけど主人公に体験してもらうのが一番いいと思う。
「読者は知ってるが主人公は知らない」という状況下では、まあ、ぶっちゃけそのアイディアを出すのが難しいのよね。
というのも、設定とかもろもろその物語でしか使えないアイディアになったりするから、汎用的なものを例に出すことができない。
そのうえでなんとか抽象的にだけど例を出すと、状況証拠を積み上げるのが一番汎用的かなぁ。
状況証拠ってのは裁判とかで使われる言葉なんだけど、要するに、殺人があった場合に凶器に犯人の指紋があったりしたらこれは直接証拠になる。けど、犯人は被害者を恨んでいた、事件当日に犯人は被害者宅付近で目撃されていた、犯人は凶器を手にする機会があった、という「状況的に犯人であろう証拠」が積み重なると、直接証拠がなくとも犯人が殺人を行ったと断定することができる。
でも、この状況証拠ってのは1個1個はたいした証拠能力はない。
この状況証拠の性質を創作に利用すると、「Bの親はAに殺された」という「直接」書かなくても「状況的」に読者は読み取ることができる。
理由を明確に書いていないままでも、読者は「Bは親を殺されたから恨んでるんだな」と理解できる。
一方で主人公がその事実を理解するかしないかは、直接理由を書いていないので作者の胸三寸で、好きにできる。
それだけの状況があるけど「主人公は理解していない」という状況で「読者は理解している」という環境下を作れるわけです。
この状況証拠を使ったテクニックは、すげー面倒臭いんだけど、でも、これは「状況的にAがBの親を殺した可能性が高い」という事が読み取れるまでで、展開次第ではそこから「しかし事実は真逆で、Aは守ろうとして守りきれず、いまでも悔いている」とかミスリードを誘って展開を操ることができるので、こういう誤解的な要素がある物語にはハマるとめっちゃ綺麗に仕上がる。
主人公が無能キャラならバカっぽく理解できてない風にすればいいし、優秀で頭いいなら「真実という別の可能性にいち早く気がついて黙っていた」とかって形にすればいいし。
ただまあ、私の好みで言えばこういう状況証拠的な積み重ねをするより利用できそうな設定を利用してのシーンにするかな。
状況証拠は状況証拠の数だけ読み取りやすくなるんで、積み重ね = シーンが増える んですよね。

>主人公が知らないことは読者も知らない(一人称視点であるため)と思うのですが、
前述した状況証拠の例でも「読者は知ってるが主人公は知らない」という状況になってると思うけど、さらに具体例を挙げると、「男装女子を男だと思い込む主人公」って図が良い例じゃないかな。
男装女子が主人公に連れられて連れションしに行ったけどトイレの前で顔真っ赤になって逃げていく、主人公はわけがわからず。そんなシーンを読んだらスレ主さんも「こいつ男装してるだけで女キャラなんだな」と理解できるでしょ?
スレ主さん、つまり読者は「男装女子は女だ」と知ってるけど、主人公は「わけがわからん」と知らないまま。
これは一人称でも表現できるシーンだと思う。
ここで、鈍感主人公だけが知らないままで周囲は薄っすら気がついてるという流れに持っていければ、周囲は気がついてるから動かないけど主人公は知らないから慌てて男装女子のために動くって状況を作れる。
こうすると「主人公は知らない」から生まれる展開になるでしょ?

ただ、
>「主人公は知らない」というところを活かした展開を用意して「意味ある」形にする。
私のこの発言は視点移動してサブキャラ視点を入れるのであれば、「主人公は知らない」を活かした形にするってことで、一応流れ的に主人公の一人称で「主人公は知らない」展開の例を書いてみたけど、この展開を自分が書くのであれば、「視点移動する」ということが「主人公が認知しないシーン」というわかりやすい表現になるので、「主人公は知らない」展開を書くのであれば主人公視点にこだわらずに私は視点移動しちゃいます。
それを言い換えると、視点移動するなら「主人公は知らない」を活かした展開にして、視点移動した事を意味ある形にします、ということです。

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