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タイトル:伏線についての返信の返信 投稿者: ヘキサ

……どこかで名前を呼ばれた気がする(苦笑)。
意見が近いと思うと言われて、私もたぶんそう思うと返したくなる。

だいたいどのへんが、と聞かれて
「伏線のもたらす「そう繋がるのか、すごい」という感覚は結果論であって、その感覚を味わうための道具じゃない」という部分とか。
「伏線ってのは、自然に入れ込むことができて、自然に回収されるはずのもの」だとか。
「作者側に「伏線のための伏線」という目的を見失った伏線を入れようとする人がけっこう見受けられる」とか。

ぶっちゃけ、どこを謎と思い、どこが解明された、繋がった、どこに驚かされたといつ感じるかは、受け手であるキャラクターもしくは読み手により差異があり、作者側はどこが伏線 とか意識していなかったり、むしろ全文伏線と伏線回収のつもりで物語を作っていたりするもんです。

受け手のキャラクターの思考をほぼ完全にコントロールできる小説や漫画、アニメなどの一方通行の媒体の愛好者の方々にこれを言うのは何ですが、相手と面と向かってで思考の読み合いをするTRPGゲーマー的には、受け手のキャラクターはともかく、読者の方の感情をコントロールしようとするなんて不遜なことは考えられません。

いやホントに、相手によって千差万別なんですよ。一番多いのはGMが一言告げた瞬間に悪巧みを瞬殺看破されるパターンなんですが(看破する側もされる側も経験多数)。他はまったく気づかれずスルーされてしまうこともあるし。他にも、1を聞いて10を知るどころか20も100も察知して完璧に対策するベテランもいますし。

そんな中でもそこそこ「なるほど、それでこういう結果になってるわけだ」と興味を持ってもらう程度の結果にできたことはあります。あと、一度だけ、手強いベテランをガチで驚愕させてしまったことがありました。でもそのときの私は、別に普通に今起きている事件の事情を説明していただけだったんですよ。その方が呆然として「自分は大変な思い違いをしていた……」と呟くのを聞いて「よっしゃ驚かせたぜ!」よりも「だ、大丈夫?別に隠してたわけじゃなくてなかなか話す機会がなかっただけなんだけど、ショックだったのならスマンです……」くらいこっちが慌てるくらいでした。

率直に言うと「読者を驚かせてやろう」とか上から目線で伏線や謎を作りこんで手ぐすね引いて待っているより、真剣に物語を考えて、真剣に伝えるべき相手に伝える時を見極めて情報を伝える。こっちのほうが受け手の心に響きます。逆に真剣に作っていないと、ものすごい間抜けな見落としのあることに気がつかず物語自体の破綻を招くことすらあります。そこを甘く見て安易な伏線を張った結果、大事にしていた作品がズタズタになってしまい、心も筆も折れるレベルのダメージを受けてしまった方も知っています。どうかお気をつけください。

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