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タイトル:根本的な物語の書き方が分かりませんの返信の返信の返信の返信の返信 投稿者: サタン

>技術については考えず自分が書きたいことを形にして慣れていくことが大事でいいでしょうか。
そうだね。
例えばカレーを作りたいのだけど、カレーの作り方がわからないし作り切ったこともない。そんな人に「肉は最初に焼いて軽く焦げ目を付けるとメイラード反応が~」って言ったって、そもそもその肉を入れるためのカレーが無いんじゃ話にならないでしょ?
最初からスパイスを使ったカレーを作るんじゃなく、ルーを使った定番テンプレカレーでもいいし、丸パクリなレトルトを使ってもいい。
まずは「カレー」そのものを用意しなくちゃ。
自分が詰め込みたいアイディアや物語を走らせる土台を作れるようになりましょう、そういう話。
そして、掌編は書けるのであれば、その掌編で連作を作ってまとめてしまうのが長編を書くうえで一番手っ取り早いと思うから、掌編を量産して、「主人公は友人想いで~」といった箇条書きに出来るネタ(設定など)をそのまま掌編としてエピソード化できる能力を身に付ける練習が、たぶんスレ主さんに向いてるだろうなと思った。

これさえできれば、最初のレスで書いたように、
「主人公は嫌われ者」「友人が冤罪で批難される」「友人のために行動する」「友人の誤解は解けたが主人公が腫れもの扱いされる」
といった 物語の流れ を最初に箇条書きするだけで、この箇条書きにした要素をそれぞれエピソード化すりゃ短編くらいにはなる。
この要素を自分が書く掌編の規模を考えて、3000文字~5000文字であるならだいたい20~30個の要素で箇条書きすりゃ、10万文字程度の長編になる。
1要素につき平均5000文字で書くとしたら20個だから原稿用紙一枚で 物語の流れ っていうプロットを作れるわけだから、
ここまで出来るようになったら、「そのプロットが面白いかどうか」という考えに入って、原稿用紙1枚でどれだけ面白い物語が作れるか、アイディアを出しまくりまたは同じアイディアで複数パターンを作ってみたり、面白さの試行錯誤ができるようになる。
そうなってはじめて、三幕構成とか技術的な話が理解できるようになると思う。
というのも、前述したように 物語の流れ という自身で実現可能な長編小説の全体像が「ある・作れる」から、箇条書きにしたプロットのどのタイミングでどのキャラに何をさせるべきかってのが実感として理解できるためです。ようはカレーが用意できるから下拵えした肉を入れることが出来るし肉を下拵えする意味も理解できる。

ちなみに、これは順序が逆でも一応は身に付く。
「面白いプロット(あるいは面白いアイディアや構想)」を作ることを優先して技術や知識をため込んで、納得できるプロットが出来たらそれを書くために頑張るって感じ。
でもこれだと理想を高く持ちすぎてしまって、自分で超えられないハードルを用意してしまうから挫折しやすいのよ。
一方で「不格好でもいいから成立した話を書けるように」を優先すると、自分のハードルを理解したうえでプロットを作るから挫折しにくい。
けど、ぶっちゃけそれって書いててあんま面白くないと感じるだろうから、その点では挫折というか飽きやすい。
駄作だと思って書き続けるよりも、書かずに設定作ったり妄想したりしてるほうが楽しいからね。
結局は根気が必要。

あと、掌編の量産は「まとめる力」を養う意味もある。
まとめ力があると構成力が身に付くから、書きたいネタを形にしやすくなる。

あくまでこれは掌編は書けると言ったスレ主さん向けだと思うものであって、万人に向けた一般回答ではないことを今更明記しておくけども、
まとめると、
1.掌編を書きまくる。「ネタ」をエピソード化する練習。
2.掌編の連作を作る。関連性を持った複数のエピソードを作る練習。できれば合計で5万~10万文字くらいになるまで連作作ってみるのがいいと思う。
3.プロットを作りまくる。無計画な連作ではなく、最初に箇条書きのプロットを用意することで計画性を持った物語を作る練習。
4.望み通りのプロットが出来たなら、プロットの箇条書きを一行一行エピソード化していって、望んだ長編小説の出来上がり。
(面白いプロットが出来ない場合はある程度の「面白さの型」があるのでそうした知識を勉強して自らの技術に落とし込む)
こんな感じ。

ちなみに、これは「執筆」と「物語を作る」という工程は別物っていう考えの練習法ね。
長編の物語を成立させるって意味では1と2まで出来ればそれなりに書けるようになってると思う。センスある人ならここまで出来りゃ普通にファンつくような話書ける。
3と4は物語性がある話をどうやって作りこむか・表現したいことやりたいことをどうやって物語で表現するかって感じの練習になるから、私も昔にプロットノックと称して最低一日1本のプロットを毎日一年以上作り続けたりしてたけども、こっちは「書く」練習じゃなく「作る」練習になる。

>確かにできないことが多すぎてどこから手をつけた方がいいか分からない、のは日常生活でもよくある悩みです。
スレ主さんの過去の相談内容からもなんとなくそんな気はしました。
なので、この方法を進めてみたってのもあります。
原稿用紙一枚に箇条書きでプロットを書いていけば、その一行=ワンエピソードなので、書いたらチェックしていけば進行がわかりやすくて終わりが見えやすいでしょ。
どこから何をすればいいも何もなく、プロットを処理していけばいいだけ。
そして細かい設定は、あくまでプロットのエピソード化で必要になる設定だけ考えればいいので、これも最初にプロットを用意してしまえば、そのプロットを見ながら注釈入れるようにして考えるべき設定をメモしていける。これは上の工程で言うと4ですべきことだから、1・2あたりの練習では気にすることじゃないけども。
まあつまり、「すべきことを明確にできる方法でもあるよ」って感じです。
「執筆」と「物語を作る」を分けて考える時点で「いま考えるべきこと」を切り分けてるので、向いてるんじゃないかなーと。

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