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タイトル:少し珍しい設定の男の娘キャラクターを考えていますの返信 投稿者: ヘキサ

漫画ですがととねみぎ(作者プロフィール:男性・既婚者)の「しらかば202」は過去のトラウマで男嫌いになったレズっ娘(長身ポニーテールで普段パンツスタイル、時々男装バイトをする)と完全に女性になるために手術費用を稼ごうとしている男の娘(常に女装、心は肉食系女子)の大学女子寮生活を描いたコメディです。そう、女子寮内です。この二人同室です。どっちも別方向に問題ありの二人組です。

アレイさんの考えているキャラクターは、どちらも性的嗜好がノーマル、性同一性障害とは言い難い(少なくとも女性のほうは確実に)、おもに社会的な扱いの面での逆の待遇を望んでいる。これがけっこう問題のように思えます。

読むせんさんが仰っていますが性的な役割としての「男性性」「女性性」はほぼ「能動性」「受動性」とイコールです。そのため、女性は「仕事は男モード、彼氏や旦那といる時は女モード」くらい使い分けないとやっていけません。

対して男性ですが、インドのヒジュラーのように「第三の性」として社会的に認められていることが多いです。理由は「性的にどうあっても能動的になれない人は認めるしかないから」です。下品な言い方を言ってしまって申し訳ないですが「勃たないもんはどうしようもないだろ」ということです。

アレイさんの男の娘は「社会的に受身でいたいだけなのが見え見え」なので正直、共感できません。ちなみに女宣言している男装女子というと川島芳子なんかはジャンヌ・ダルクに憧れて、というのが理由で性自認は完璧に女、好みのタイプは「ブサイクでもいいから野心家」だったそうな。ただ彼女は「不妊」という問題も抱えていたりでいろいろあるのでちょっと調べてみるといい。

フィクションではやはりウテナが「なんちゃって男装女子(髪型ロングだし)」として有名かな。あれも好みは「王子様」「年上の包容力のある男性」だった気がする。つまり、アレイさんの考えているような男の娘はたぶん、眼中にない。

他に男の娘系っていうと、女性作者だけどつだみきよの「革命の日」「プリンセス・プリンセス」とかか。多分にBL臭があるもののアニメ化もされているくらい、男性でも「ありえない設定なのにところどころリアルだったり共感できたりして笑える」とのことです。

とりあえず、男の娘側が自分の殻に閉じこもっている状態では進展はないと思う。「しらかば202」くらいポジティブに女を目指していたり、「プリンセス・プリンセス」みたいに「男子校内で強制的に女装させられて彼女に顔向けできないと反抗しつつ嫌々やっている」くらい外見がカワイイ系でもある意味漢らしいメンタルの持ち主じゃないと、女側が好きになる要素ゼロだと思う。

私も男子校でいろいろヤバい経験に会った人、男女どっちとも付き合ったことのある女性、なぜかオネエ言葉の至ってノーマルな男性とか個人的に知っているけれど、ほとんどの人は「女らしい細やかな気配り」「男らしい行動力や決断力」などのいい面のほうが目立っていた。ごく稀に「女のように陰口を言う」「男のようにガサツで無神経」という悪いほうが目立つ人もいたけれど……

だから、悪い側面だけが出てしまっているアレイさんの男の娘はかなり問題。まずそこに気づいて、前を向けるような展開に持っていくといいと思う。男装女子はそれを応援するのは構わないと思うが、それが恋愛に発展する可能性があるかどうかを検討するのは後の話。とりあえず男女どちらでもいいから「自立した人間を目指そうとする」ことのほうが大事だ。

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