例えるなら釣ですかね。「読まなくても内容が分かる」つまりテンプレの段階は魚が食いついたけど、まだとれていない状態で、釣り上げるには設定とかの好みに合わせることが必要。だから1ページでも読んでもらって好みが合致しているか確認してもらう段階を作れる「読まなくても内容が分かる」というところのすごさ、みたいなところですかね。
「読まなくても内容が分かる」ってのはテンプレの流れで決まったことしか書かないということで、そこを崩すけど成立させる、ってのはちょっと矛盾があって無理な技術ですよね。それで成立したらそれが新たなテンプレになってますよね。
漫画アニメの武器って展開速度の速さだと思うんですよね。でもそこを小説が目指すと出来上がるのは漫画アニメの劣化版で、だから小説の武器を推さないと劣化版にしかならないんですね。あと水を差すなんてとんでもないです。それが欲しかったのでありがたいことです。
セリフと地の文の比率についてですが、セリフは短い文でも確実に存在感が出る、という所が地の文との決定的な差だと思います。セリフは短い時間で存在感を伝えられるから、1:1は極端にしてもそこの比率を工夫することで展開の速度をコントロールできそうです。その結果小説の武器を捨てることになったら元も子もないですけど。それにただセリフだけ、地の文だけでストーリーが実質進んでいないというのも避けるべきところだと思います。
全部セリフでも何でもいいんですけど、やりたいのは展開の速度をコントロールすることです。