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タイトル:セリフ対地の文が1:1=ほぼ動画の返信 投稿者: サタン

>伏線とは予想の下に伏す線、つまり予想の下に伏した予想外のことだと思いました。
そう難しく考えることはないと思うよ。
例えば、「いつもの通学路を通って学校へ行く。いつも通りのつもりが学校へつくと遅刻していた。時計が一時間ズレてた」って内容の話があるとして。
これ、別に何もないし、いたって普通の誰にでもある日常。
予想なんてものも興味なんてものもない。もちろん伏線もない。スレ主さんの言で言えば「学校へ行く」という予想があると考えるかもしれないが、そんな細かいこと言ったら何にでもあるし、そんな小さな要素まで気にしてたら頭の容量を使いすぎてまとまるものもまとまらなくなる。
この例文に、「伏線を追加しなさい」って問題があるとしたら、単に、
「いつもの通学路『だが、何だか周囲の感じが違った。気になりつつも通学路』を通って学校へ行く。いつも通りのつもりが学校へつくと遅刻していた。時計が一時間ズレてた」
って、「遅刻(強調したいこと・無理あること)」に対して説得力を増すような・補足するような内容を、事前に仕込んでおくだけ。
これ、別に「遅刻するかもしれない」なんて予想はないし、「ちゃんと登校できるだろうな」なんて予想(興味)を作ってやる必要もないじゃない?

私は、よくある具体例として「無理あること」と書いたけど、伏線なんてのは別に何に対してでも張れる。
今回は「強調したいこと」とまた新しい表現を持ってきてるから混乱させるかもしれんけど、
ようは、別に、そんな決まりがあることじゃないし、難しく考える必要はない事だよって思います。
例えば、前述した例文は「遅刻」を強調しようと思ったので「いつもと違う通学路」って伏線を張ったけど、一方で「時計がズレてた」ことに対する伏線を張ろうと思えばまた別の伏線を考えたりする。

詐欺師の例はあまり良くなかったかもしれない。
詐欺師の例は詐欺師だから「騙す」ために伏線を使うけど、我々物書きの場合は読者に「納得してもらう」ため「信用してもらう」ために伏線を使う。
「読者を騙す」ために使う場合はミスリードっていう別の技術になるから、詐欺師を例に出したのは上手くなかった。
あくまで展開に説得力を持たせるための手法のひとつ。
前述した「学校に遅刻した」例は別に説得力を持たせる必要もないから、伏線を張る必要もない。
けど、「いつもと違う通学路だ」って流れがあったほうが面白いなと思うなら、演出としてそれはやればいいと思う。
だから、前回のレスでは少し誤解させたかもしれないけど、別に私はワンピの例は伏線じゃねえとか否定してるわけではない。そう書いちゃってたけども。
伏線として必要ないもの。作者が演出でやってるもの。遊び心でやってるもの。それらは物語として使う伏線とは性質が違うから、「なくてもいい伏線」は伏線として考えないほうがいいと思う。
じゃあ「あったほうがいい伏線は?」ってなると、「その伏線がないと無理がある展開になっちゃう」って伏線だと思うから、具体例として「無理あることに説得力を持たせる」って表現をしていました。
例えば、チョッパーの話でヒルククが海賊旗のドクロマークについて語ってるシーンとか。あれがないと、終盤で毒キノコのスープを飲む理由が半減しちゃう。チョッパーがただ間違えただけになっちゃう。
そういうのが「必要な伏線」だと思う。
そうじゃないものは、強調するための伏線で、つまり物語構成の話というより演出の話になると思う。
演出だから、なくてもいいけど、あったほうがより説得力が増す、前述した「学校に遅刻した」例なんかは無くてもまったく問題ないけど、あったほうが遅刻を強調できる。

まあ、そんなわけで、伏線ってそんな構造的に考えるようなものじゃなくて、「強調したいもの」とか「説得力を増したいもの」があって、これが先にあって、そっから「どうしたら強調できるか説得力を増せるか」と考えるもの。
で。
たぶんだけど、スレ主さん、
>【儲かっていると信用させる】
>【実は騙している】
>この例をもじって具体的な状況を考えてみると、
>【有利だと信用させる】主人公は敵国を追い詰める。敵国の技術力は地に落ちた。
>【実は不利】敵国は技術力が地に落ちた状態において覚醒するという条件を持っていた。
これ、上から順に「主人公は敵国を追い詰める」を考えて、その次に「実は騙してる」に相当する要素として「追い詰められた状態が覚醒条件」って事を考えたでしょ。
この思考が逆なんだってば。
「詐欺師の目的は騙して儲けること」だから「先に身銭を切ってでも被害者を信用させる」って伏線を思いつく。
「信用させて」から「騙す」ではないのよ。「騙す」ために「信用させる」。
つまり、伏線と回収じゃなくて、回収が先ってこと。
だからよくあるのは、というか自分が1年目とかのときによくやってたのは、「黒幕は実は〇〇」っていうオチのために「意味ありげな意味不明のシーン」を序盤に書いたり「黒幕と〇〇がつながりそうなヒント」を中盤に書いたり「〇〇が無意味な行動をしていて、あとで意味がわかります的」なこと書いたり、そうやって「伏線」でオチを「回収」しようとしてた。
まあ、今から思えばそれも演出として割り切れば下手な手ではなかったと思うけど、伏線を積み上げて回収できるとかってわけじゃないから、そもそも回収しようとしてるオチの部分までの「流れ」は作れてて、それが先にあって、そっから説得力を補強するために伏線を作ってく。
こういう構造でここで伏線があって……とかってロジカルに考えてると、私の一年目のときと同じような事になると思う。
なので、そんな難しく考えるものじゃない、回収が先にあって、そっから説得力を持たせるため伏線を作る。
ようは、伏線ってのは 先にする言い訳 程度のもの。

たぶんこのあたりの認識でスレ主さんと私とでかなりズレがありそうかなと思った。
言ってしまえば「回収(答え)」のためのヒントを散りばめることを伏線と言うならば、そのヒントの使い方としてスレ主さんの言うことはわからんでもないと思う。

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