あくまで「物語の構造」として最適解を求めると、
これは主人公が成長する物語で、「成長」がポイントになる。
概要を読む限りでは物語の最後は「成長した」で終わるので、物語の最初は「成長前の状態」である事が理解しやすいシーンが望ましい。
ここでこの作品における成長の定義を考えてみると、概要から読み取れる範囲で勝手に考えてしましますが、「大学に合格する」という事だとしましょう。
つまり、再び受験を目指しはじめ、大学に入ることがゴールで、受験に合格すれば「主人公は成長した」と言える。という状態。
こう考えると話は簡単で、冒頭は「主人公が受験に失敗し、合格発表の前で青い顔をしてる」というシーンから始まるのが適切でしょう。
それが終盤で「合格した」に変化する、その過程が「成長」なのだから。
受験は「成長」に関係ないって事なら、成長の定義付けから考えを修正してけばいい。
ラストが「合格する」から冒頭は「落ちた」で始まるってだけなので、「最終的に物語をどういう形に持っていきたいか」というコレがしっかり把握できていれば、その真逆のシーンを考えれば、それが冒頭になります。
まあ、落差を考えれば「真逆」でなくても良いのだけど、思いつかないのなら真逆で考えるのが思いつきやすいでしょう。
要はラスト、というか「物語の全体像」が把握できれば最適解は導けるので、
>主人公は徐々に成長していく…
と、中途半端なところで説明を終えるのではなく、ちゃんと最後まで「こうなって終わりです」というところまで考えましょう。