これは、そもそも前提がありますね。
あなたのいうことが正しいとして、あなたにはムチャクチャ才能があります。
だって、普通は文体というものは、長い時間をかけて自分の中で完成されていくものであって、はじめから存在しているようなものではありません。
一応私の印象では、心理描写の文体が個性的だったというより、単純に心理描写が上手い、ということなのかなと思いますが。
別に文体なんて、こだわる必要はありませんよ。こだわるというのは執拗に気にするということではなく、純粋に磨きをかけるという意味で遣っています。単純に美しい日本語で書けばいいだけの話です。
その上で文体について言いますと、たとえば
「文章の神様」
と持ち上げられていた志賀直哉の、同業者の褒めそやす様子なんかを読んでいると、
「ああ、志賀直哉が文章の神様と称えられていたのに、今の人が志賀直哉をほとんど知らないのは、志賀直哉自身が大した作家ではなかったからなんだな」
と思い知らされます。どうしても気になるなら、志賀直哉論、のようなものをどこかで手に入れてみてください。そんな物があるのかは知りませんが。
要するに、文体も文章も、変わっていきますからね。今の人は今の文体で書く、というだけで、過去の作家から文体を学ぼう、なんて思っても、何も役に立ちません。
ええと、どうしたらいいのかな。
文体の勉強ですか。要するに、普通の文章から逸脱した特徴っていうことですよね。
とにかく、わざと文体を作ろう、なんていうのは全くナンセンスですよ。
自然に書いて、どうしても変になるならそれは文体の範疇なので問題ありませんが。
気にするなってことです。一言で言うと。