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タイトル:皆さんにとって、魅力的なキャラクターとは何でしょうか?の返信 投稿者: サタン

うーん。
まったく関係ない話からするけども、日本のアイドルって割と素人臭さがあっても受け入れられるしその子が成長していく過程も一緒に楽しむものだったりして 応援する ってのがファン心理なんだけど、海外のアイドルってのは韓流をはじめ最初からダンスも歌も完成されてるものを出すのよね。最初から凄い庶民には手の届かない憧れの存在としてデビューする。
これは、海外は憧憬型、日本は感情移入型と言える。
海外映画などを見ても、ハリウッド映画のシリーズもので1作目のヒロインが2作目で登場しないとか、恋人が変わってたりとか、あるいは味のある部下があっさり死んでしまったりとか、割と主人公以外のキャラクターが消耗品になってるって思うことないかな。
日本の場合、主要キャラの退場はものすごく衝撃的なことだし、お馴染みのキャラクターはだいたい登場してくる。
海外の作品は基本的に英雄志向で憧憬型が思考の根本にあるから、日本っぽい共感型の作品を作ってもやっぱ違う出来になるんよね。

で、ここが日本の作品のキャラクター面での大きな強みだと個人的に思っていて、「共感」の作り方が海外と日本とで大きく違う。
海外の場合は、「こんな凄い人でも悩むんだ」みたいな人間性の一面を見せることで 一時的な共感 を積み重ねて感情移入させてく。「こんな幸せな人にも悩みが」とか「こんな不幸な人でも一時の安息が」とか。
日本の場合は最初から 等身大の共鳴 を目指した設計をしていて、だから読者層と主人公の年齢を合わせたりとかしてる。一時的な共鳴はあくまで人間味を表現し立体感を見せるためだけに使う。

じゃあ、どうしたら「等身大の共鳴・共感」を作れるか。
主人公を読者と近い設定にすればいいのかってなるけど、設定はあくまで しやすくなる だけで利用できる道具でしかない。
例えば、「イジメの現場を目撃してしまった」とする。相手は無茶苦茶怖いんで有名な先輩。割って入ったら確実に自分も標的にされる。あなたはイジメを止めに入れるだろうか。
ここで 主人公と読者が近ければ共感しやすい とするなら、主人公は「イジメを見て見ぬふりをする」はず。けれど、そんな物語の主人公に共感はすまい。
設定はあくまで 共感しやすい設定 なだけで、 共感する設定 ではないわけだ。
主人公なら「イジメを止めに入る」か「機転を利かせてイジメを止めさせる」って方法を取る。
そういう主人公のほうが読者が「応援しやすい」から。
ここで上のアイドルの話と繋がる。この「応援」したいと思う気持ちを偶像ないしキャラクターに乗せてるのが日本のエンタメの特徴。文化的に日本人はそういうのが好き。
海外の場合も応援はあるけど、海外の場合の「応援」はあくまでヒーローを応援するっていう、どちらかというと 支持 に近い感情だと思う。

では、「応援したい」という感情はどうやって作るか?
これは恋愛ないしラブコメ作品が非常に参考になる。人気のラブコメ作品はどれもこれも「二人の恋愛を応援したい(見守りたい)」というカップリングになってる。
そりゃ当然で、「どうせすぐ別れるだろ」ってカップルの恋愛話なんて聞いてて面白いわけがないので。
じゃあ、そのラブコメの主人公とヒロインは、初回登場で初めて顔を合わせた時点で読者は二人を「応援したい」と思うかどうか。
思わんよね。
二人のドラマの積み重ねが、二人を応援したいって気持ちにさせる。
恋愛の「応援したい」という感情とは違うけど、レクター博士に対する読者の感情も基本は同じ。クラリスとの関係性があってはじめてキャラクターが成立する。
とはいえ海外作品なのでレクター博士に対する憧憬がある憧憬型で、クラリスとの対比でそれが深化されてる形。共感が入るのはクラリスのほうだね。前作もあるし、あくまで有名になった二作目の羊たちの沈黙だけで分析するけども。

でも、フリーレンのアウラは、たぶんあれは特殊。
まず初めて出てきた魔族のボスで、二次創作的に弄りやすい能力を持ってて、実際イジられまくったから。というか二次でギャグにしても敵対役として出すとなるとアウラ以外にキャラがいないって状態でアニメ化してヒットしたから。
たぶん作者としてもアウラが人気出たのは困惑してるんじゃないかな。
何も掘り下げてないし、何も活躍できてないし、ただフリーレンの魔力の話をするためだけの設定と能力を与えただけなのに、って。
だから、以降もアウラは人気あるけども、徐々にユーベルの人気も出てきたでしょ。ユーベルは最初こそ狂気的なキャラクター性が垣間見えたけど、メガネくんとのカップリングがいい感じだし、なんか「応援したい・見守りたい」と思えないかな?

スレ主さんが箇条書きにされたものはだいたいが「設定」で、それは大事なんだけど設定はあくまで道具でしかないので、それをどう感情移入につなげて共感を得るかって話が重要じゃないかなと思う。
例えば、
>華奢なのに大食い
でも弁当は普通サイズで、足りなくて影で総菜パン食ってるのを主人公に見られて恥ずかしがるとか、ひょんなことからヒロインの家に行ったら母親がテーブルに乗り切らないほどの夕飯を用意してて唖然とする主人公と取り繕うヒロインとか。
コアになるキャラ設定に対して感情を乗せるシーンを作るとこまでがセットではないかな。
そうすることで、そのコア設定が彼女の魅力ですと読者に伝わると思う。
更に「応援したい」につなげるなら未完了の欲求や潜在的可能性の予見を書けばいいのではないかな。
「応援したい」って気持ちはキャラクターの行動・リアクションで生まれてくるので、
>頼れる兄貴分なのに虫が嫌い
この場合は、突然虫が出て情けない悲鳴をあげるけど、弟分の手前震えながら自ら追い払おうとして更に悲鳴を上げるとか。苦手なものでも嫌でも弟分より前に出る。頼りないけど頼りになるシーンとか。
これは、兄貴分の不器用さを応援したくなるって視点で考えたけど、ようは設定だけじゃなく、その設定をどう使うかって部分が大事だと思う。

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