いやだから、単にそれは『虐待シーンを書いた方が絶対に良いに決まっているけれども、それを序盤でドロドロ書いて果たしてラノベとして成立するのか?』『別にボーダー小説や一般文芸書になってもいいけど、それで本当に僕が伝えたいメッセージを、一番読んで欲しい読者の目に留まるのか?』『過激な暴力描写がどこまで許されるか分からないので保留にしてある』というただそれだけの話ですよ。
だから、仕方なく裏設定にしてあるんです。
”クズはクズなりに考えたい事があって異世界へ行った”、と書きましたが、僕だって僕なりに自分の事を考えながら、レイヤと自分を重ね合わせて書き進めているのです。
当然、『自分の事を知り、成長しながら書いて行きたい』というきっかけで書き始めたわけですから、最初から『自分のアスペルガーは障害じゃなくて個性なんだ』って気づいてりゃ、僕にとっての筆を執る機会は一生なかったかもしれません。
書いたとしても気まぐれ程度でしょう。