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タイトル:祝詞や呪詞の作り方の返信 投稿者: 雨オカマ

 初めまして。私は碌な創作はしたことがないですが、実務経験はないものの、一応の神職見習いなので、多少のアドバイスをさせていただきます。ただ祝詞の講習は半分寝てたのであまり真に受けないでくださいね。また、ネットで「祓詞」や「大祓」ぐらいを読んでるならば、あまり目新しいアドバイスにはならないかもしれませんが。
 わたしが知る有名な祝詞は、基本的に奉る、感謝する、願うなどを内容としていまして、農業などに関わり、豊作の祈りや感謝など牧歌的で、「敵」「攻撃」というような戦闘的な語があまりなく、バトルで使う場合、あまり実用性はないかもしれません。正直ブリーチとかFFTとかのほうが参考になるとおもいます。あとは、「龍神祝詞」とか「十種祓詞」とか厨二祝詞(失敬!)も参考になるかも。

 それでも祝詞を読む利点をいくつか。

1・語彙を増やせる。
 祝詞に出てくる漢字の読みはすべて和語になります。例えば、「設計」という言葉は「せっけい」ではなく「まけはかり(ここちょっと記憶が怪しい)」、「本社」は「もとつやしろ」、「工業」は「たくみのわざ」等と読みます。そういう語彙は増やせます。といってもフィクション世界の「和風呪文」なので、まぁそういう慣例があるという程度のことは知っておいていいかもぐらいですね。

2・フレーズを学べる
 「狭(さ)き国は広く、峻(さか)しき国は平らけく」とか、かっちょよい定型フレーズはそのまま詠唱に輸入してもいいかもしれません。おすすめは「○○の如く」です。「科戸(シナド)の風の天の八重雲を吹き放つことの如く」など、「大祓」にいっぱいありますし、多分つくりやすいです。「天の岩戸をおしひらきて」みたいな「降臨系」も使いやすいかも・・・詳しくはないところですが。

3・構成を学べる
 「高天の原に神留まり坐す」から神話を引用するとか、「かけまくもかしこき+○○神社の大前に(宮司名)かしこみかしこみ白さく」というようなのが祝詞の定型です。あとは神の恩恵や自分の奉仕を述べている部分など、フレーズ、内容ともにかなりテンプレが占めているので、数十読めば大体同じようなものに感じますし、それに従って改変できるかもしれません。

 こんなところです。専門外ながら私のラノベ読書経験から、短い詠唱テンプレを作るなら

1「かけまくもかしこきor(場所)に鎮まり坐す(神名)」2「(現象)することの如く」3「(対象に攻撃などを)し給へ」

的な感じですかね。その神の神話上の逸話なんかもくっ付けてもいいのかもしれませんね。結びは「(動詞する)ことを聞し食(め)せと白す」とか「聞し食さむ」でもいいかしれません。自分を強化するなら「○○のため尽くさしめ給へ」とかも使えそうじゃないでしょうか。
 祝詞の形式に則って行くなら、どうやって戦闘的な古語を入手するか(戦争を題材にした古典にあるのかなぁ?)、動詞の活用、命令形と敬語、が問題になると思いますが、おそらくあまり囚われないで現代語化していくのがいいんでしょう、多分。
 一応祝詞について参考になりそうな資料を載せますが、創作の役にはあまり立たないかもしれません。

『祝詞作文法』(神職向けで、創作には微妙です。多分あんまり役に立たない)
『祝詞作文事典』(古典祝詞には現代語訳を載せていたはず。ただ高い)。

 どちらもネットショップの「鎮守の杜」というところで買えるようですが、高いし、役に立つか微妙なので、どっちも図書館で見つけたほうがいいです。
 書いてみると思った以上に自分でもわかってないことが多いものですな、色々余計に書いて失礼しました。

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