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返信する!以下は元記事

タイトル:凄く納得しました!の返信 投稿者: 手塚満

続きですが、この返信もボロカスにこき下ろす内容でも読める、受け止められるとお思いになれない場合、以下は読まないようにしてください。

―――――(注意)以下、非常に辛らつです――――――

一番大きな問題点は「思いついたことを書いてしまう」癖だろうと思います。自分が思いついたことを書くのは面白いものです。自分がイメージしたこと、考えたことが文章になるわけですからね。自分には良く分かるし。自分が工夫したことだから充実感などもある。

だけど、読者と共有できるものではないですよね。作者の内面や努力なんですから。読者に提示するのは小説本体だけです。

読者は、「すらすら読めて分かり、苦も無くイメージできて、しかも面白いもの」しか求めていません。勉強するつもりで読むのではないですから、当然です。読者は作品を改善したいとも思わないし、作者の力量を上げようとも思わない。ただただ、「面白いものが欲しい」としか思ってないんです。

だから、作者が考えたことを知ってもらおうとしてはダメです。読者が知りたくなること、読者が意外に思うことを与えてください。面白いこと思いついても、人に話してみると面白がられない経験はあるはずです。思いついたことの99%くらいは他人は面白がってくれない。ですから小説を書くときも、考えたことのうち、最高の1%しか書いてはいけないのです。

しかし、いきなり最高の1%なんて書き出せませんよね。だから推敲するんです。主に削りに削る作業になります。自分の書いたものだから惜しむ気持ちが起こりますが、「神に遭うては神を斬り、仏に遭うては仏を斬り」(捨てるのが惜しいものほど、捨てなければならない)でやらないと、他人が読んでくれるものにはなりません。

そうまでしても、つまらないと言われることは多いと思います。ですが、「どこがつまらないのか?」と尋ねてはいけません。何かがつまらなくしているなら、「惜しいなあ」とか「せめて、ここはこうしてくれたら」と言ってくれます。

「つまらない」って、たいていは「面白いところがなかった」です。なのに、「どこがつまらない?」と聞かれたら困ります。喩えてみると、白紙を見せられて「ここには何が書いてない?」と聞かれるようなものです。

「つまらない」とだけ言われたら、面白いところがなかったと覚悟してください。ただ、感想は読者ごとですから、過剰に心配する必要はありませんが(感想を気にし過ぎると、方向性を失って迷走するリスクがある)。

私自身、以上のことが全部、充分にできているとは到底言えませんが、読者(これは日本語が読めれば充分)として感じ、書くのができる人の話も加味して、こうしたほうがいいという意見をまとめてみました。

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