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タイトル:表現技法と「憎悪の理由」へのご意見募集の返信 投稿者: サタン

>この技法の是非についてです。
・人称の変更について。
「技法」という意味でアリかナシかと言えばアリでしょう。ダメな理由が思い浮かばない。
ただ、うーん……
普通に考えれば、ここはサブキャラ視点の一人称として書くでしょう。三人称にする場合は「主人公が不在だから」という事が多いと思う。
サブキャラを掘り下げるなら、なおのことサブキャラ視点のほうがやりやすいだろうし。
そこであえて三人称にしたのは「主人公が自分自身すら見失う」という意図があるためだと思う。
「見失った視点」を三人称で表現してるのかなと。
それ自体は面白い試みだと思います。
でも、三人称にするだけで「見失った視点」を表現できるとは思えないし、それは三人称をやってる時点で読者に理解できないと「意図ある三人称表現」ではなく「普通の三人称」としか認識しないので、
>さらに復活直後に「自分自身すら見失っていた」という主人公の独白
と、三人称が終わった後に説明されても、遅い。
すると三人称の時点で何かしらの工夫が必要だと思う。
試みとしては面白いけど、聞く限りではもう一つ工夫が必要だろうと思います。

・五感の描写がない一人称
ぶっちゃけ、それこそ三人称の出番だと思うのだけど、前述した意図があるなら主人公に視点を戻さないとギミックとして成立しないので、視点は主人公に戻したいところでしょう。
でも、うーん……。
五感に障害を持ってる主人公の話はいくつか思いつくけど、そのどれもが三人称・語り部役のサブキャラによる一人称だったなぁ。
五感情報がない一人称ってなんかあったかな……ありそうな気もするんだけど、思いつかないや。
難しい、というか、できるのかな……。主人公の独白メインになっちゃわない?
せめて周囲の情報がわかる手段がないと、どうしようもないと思う。
なので、「徐々に失われる」という事なので「完全に全てを失うまで」なら問題なく書けると思う。
そして、その表現自体も問題ないと思う。

妄想だけど、主人公が五感を完全に失ったら、サブキャラの視点で一人称にしてやると面白いかもね。
三人称だと「見失った表現」になっちゃうので、そしてそういう表現を既にしているので、ここでサブキャラ視点にすることは「大事な人を見失わない」という表現になるんじゃないかな。

こういう表現の是非は、アイディアだけじゃなく書き方にも寄るので、実際読まないことにはわからんことかなと思います。
作者の技量やセンスの有無でも変わってきます。
でも、それを試してみるのはとても良いことだし、挑戦的な姿勢は書き手の立場としても読み手の立場としても、個人的には非常に好意的に思います。

>人間はどんな存在に対して絶対的な不快感を抱くか
「異物」ですね。
自分自身ってのも同じかな。自分が二人いることは有り得ないから、同じであるほど異物感がすごくある。
でも別にトイレの便器に花がいけてある、みたいな作為的な異物感は不快ではない。むしろ面白い。
そこにあること自体が異物、という異物感、って言ってわかるかな。
それこそ自分が二人とかってのがソレなんだけども。
例えば多指症ってのがあるけど、そういう障害ではなく、ある日突然自分の指が6本になってたらすごく不快。
存在すること自体が不自然な異物感というのは、不快だと思う。論理的に存在を理解できていても、不快かな。

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