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タイトル:面白い、良かった本について教えていただけませんか?の返信 投稿者: あまくさ

◎小説

ブラム・ストーカー『ドラキュラ』

映画で有名な吸血鬼ドラキュラの原作ですが、全編が日記・手紙・新聞記事などだけで構成されています。序盤はトランシルバニアにあるドラキュラ伯爵の城を仕事で訪れた青年の日記。このパートで読者は吸血鬼について強烈に認識するのですが、その後、中盤までは新聞記事や手紙によって東欧の怪異がロンドンに侵入したらしいということを匂わせるだけなんですね。そして、主要キャラの若い女性が原因不明の病でしだいにやつれていきます。読者にはそれが吸血鬼の仕業だと察することができるのだけれど、登場人物たちには想像もつかないという状況が続き、その落差が異様なサスペンスを生み出します。

モーリス・ルブラン『緑の目の令嬢』

元祖アルセーヌ・ルパン・シリーズの佳作。主人公の小粋なチートっぷりが魅力です。アニメ『カリオストロの城』がこの小説のオマージュなのはラスト・シーンを見れば明らか。作品をつつむ雰囲気もよく似ています。

◎小説以外の書籍

吉田敦彦『日本神話の源流』

日本神話と南洋・東南アジアの神話には顕著な類似がみられます。それらを比較・検討することによって、縄文・弥生・古墳時代の日本人がどこからやってきたのかが鮮明に浮かび上がります。
驚くのは何とギリシャ神話とも共通点があること。これは中央アジアの遊牧民の動きが関わっているようなんですね。
世界史の中の日本古代史。飛鳥・斑鳩・奈良はシルクロードの東の果てだと実感させてくれる本です。

◎映画

『オーケストラの少女』

古い洋画の名作なら『ローマの休日』をあげたいところですが、さすがに有名すぎて今更感があります。『オーケストラの少女』は不遇な老演奏家の娘が主人公。天真爛漫な少女のフライング気味な行動が周囲を引っ掻き回しつつ軽快に展開します。観客をはらはらさせながらハッピーエンドにたどりつくというシナリオが、エンタメのお手本のようです。

スタンリー・キューブリック『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止め水爆を愛するようになったか』

核兵器による「恐怖の均衡」を皮肉ったブラック・コメディーの傑作。

◎アニメ

『少女革命ウテナ』

言葉で説明するのが難しい……というか不可能に近い怪作。前衛劇団と関係の深いJ・A・シーザーによるエキセントリックな挿入歌もマニアには人気です。Youtubeにいろいろアップされています。

ttps://www.youtube.com/watch?v=YmPXFtCNyHc

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