ミもフタもない私見ですが。話の内容は十代向け。でも作者の先輩として社会を見た所見のエッセンスがふんだん。というものがいつの時代も強いものです。
また、話は十代でもグッズは成人向けというコンテンツの展開もメディアミックスと叫ばれるようになった時点からあるわけでして。(厳密には80年代やダイコンの頃には走りがあります)
なにが言いたいかといいますと、その程度の分析はとうの昔からあるわけで、同時にあまり役に立たなかったりします。表面的にはそう見えますが、むしろファッションや小物、小道具などの流行をどのように捉え作中でどのように扱うべきか。こちらの方がマーケティングとして重要です。
そして、それらの流行の中心はやはり十代です。十代が上の世代に影響を受けている、与えている、と言うべきですかな。
仕事にて広告コンサルというかプロデューサーというかフィクサーというかそんな御方(芸能ではないが秋元康氏みたいな人)とお話した際に、『年代別マーケティングってもう過去のものなんだよね。昔は年代(年功序列)で収入が大きく違ったけど、今は階級別でやるべきなんだよね』(注・大意で編集)ということを、かれこれ十年ほど前に言われたものです。
十代のものを好む成人層とは何物か。こちらの分析の方が価値があると思いますけどね。事業主としましては。