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タイトル:プロットから執筆する際、ストップしてしまう要因の返信 投稿者: 日暮一星

 プロットを書いておいたはずが、よくよく見ると空白だった――そんな相談ですね、痛いくらいに分かります。

 自分は『プロット製作の時点で、分からない部分を明確にする』というやり方で文章にしています。

 キャラたちの会話の掛け合い、説明の導入、はっきりとした描写が必要なシーン、語り手の心情、場面ごとの情景etc……これらをコピーして貼り付けるだけの状態に、なるべく近付けながらプロットを作っています(自分はこれを“設計文”と呼んでいます)。

 最低でも、
『分からない部分はト書きにしてでもメモしておく』
『シーンごとの意義を明確にする』
『プロット製作で大雑把な文章(表現ないし内容)をできるだけ使わない』
 を意識しながらプロットを書いています。当然ながら、この手法を使うとプロット製作の時点で時間を浪費することになるのですが。
 個人的には『プロットがあるのに原稿が書けない、どうしようもなくもどかしい感覚』がもの凄く嫌いなので、これで納得しています。【プロット=設計図】という認識をしているので、これくらいやってもいいかなと。

 ちなみに自分は長編を書いているので、オープニングからエンディングまで上記の方法でプロットを書き終えたらそのまま原稿には行かず、構成の問題や細かい部分の突っ込みどころを探します。プロットを元に、構成やシーンごとにある内容を簡潔にまとめた“見取文”を作り、そこから修正や添削作業に入っていきます。
 それらを終えて原稿の作業に入ります。時間をプロットに費やしている分、この作業は割とすんなり終わります。一冊が完成したらしばらく時間を置き、複合機で原稿を紙にして誤字脱字の修正に取りかかります。物語構成などの修正はプロット製作の時点で終わっているので、そこは気にせずどんどん赤ペンを入れていき、最後の修正に取りかかって完成です。

 足りない手順……。短編を繋ぎ合わせた長編を書いているのであれば、やはりオープニングからエンディングまでプロットを書いたほうがいいかと。点と点を繋ぎ合わせて線になるという構成なら、なおさら情報の整理も重要になると思うので。
 物語が長ければ長いほど『いかに書き手が作品を把握しているか』も、創作上とても大切です。プロットの製作以上に『作品を把握する手段』は欠かせないと思います。

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