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タイトル:ライトノベルでのターゲット層についての返信の返信の返信の返信 投稿者: にわとり

 ああなるほど、了解しました。
 ラノベ読みは世代によって嗜好が分断されていないので、世代で切り分けて分析するのはあまり役に立たない、という感じですね。だから、ラノベ読みという母集団において、10代向けであることと20~30代向けであることは両立する、っていうか一緒のものだと。
 これはわかります。ただ、もしスレ主がまだこのスレにいたら「それは思考停止です」って言うんじゃないかなという気がした。10代のラノベ読みと20~30代のラノベ読み(ライト文芸読みではなく、電撃文庫とかのいわゆる普通のラノベを好むラノベ読み)には、各世代を平均してみたとき微妙な嗜好の差(これは20代のほうが大人っぽいものを好むとかいう単純な話ではなく)が存在しているかもしれないのに、ラノベ業界(これは作家だけではなく、出版社や編集、そしてラ研のような情報サイトも含めて)はそれを検討する努力を怠っているだけなのではないか。
 たとえばSAOを読んでいる10代読者と30代読者にそれぞれ作品の魅力を聞いたら、同一作品のファンでも世代差を反映して異なる感想が返ってくるかもしれない。もしかしたら「10代読者はキリトがかっこいいことに一番魅力を感じている一方、20代読者はアスナがかわいいことに一番魅力を感じている」であるとか、そういった傾向の差が存在している可能性がある。こういう考察、予想はマーケティングを抜きにしても面白いんじゃないでしょうか。

 とはいえ、ことはそう単純じゃないし、ここまでスレ主の立場を代弁(というにはいささか私見を突っ込みすぎたが)してきてこんなことを言うのもなんだけれど、これは分析したところで「ラノベ現考学」としての面白さや意義はあっても、マーケティング的には現状大して役に立たないのではないかという予感がある。
 10代と20代以上のラノベ読みに傾向の差があったとしてもそれは"仄かな差"であると考えられるし、それよりも個人差のばらつきや同時代的な流行の影響(たとえば10代でも20代でも転生が流行ったら目に触れる機会が増えてとりあえず読んでみようとなるとか)がはるかに大きいので、販売戦略に反映させようと思っても不確定要素だらけになってしまってうまく方針が立たない。
 誰もやってなさげな分析を入念にやったらすごい結果が出てきてビジネスチャンスが! っていうミラクルが起きる可能性は常にあるっちゃあるけれど、ラノベ書きなら自作でそれを実験するよりその構想でお仕事ラノベでも書くほうを選ぶよなあ。投入コストを考えたらマーケティングっていうより半分博打になっちゃうし。

>これは間違いで、杞憂なんじゃないかと思います。

 自分がもう10代じゃないので、10代ラノベ読みの動向が体感として見えてこなくてどうしても暗い想像ばかりしてしまうのですが、そうか、杞憂ならよかった。

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