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タイトル:ライトノベルでのターゲット層についての返信の返信の返信の返信の返信 投稿者: オレンジ戦車兵

〉「それは思考停止です」って言うんじゃないかなという気がした。

 思考停止って言うよりは考えてることが違うのかなって気がします。
 No: 89で御茶ノ宮さんが

〉 >2016年9月に矢野経済研究所が実施した消費者アンケートより、「ライトノベルオタク」を自認する消費者は日本国内に約165万人と推計。年代は19歳以下:20.8%、20代:32.9%、30代:22.2%、40代:12.1%、50代:8.2%、60代:3.9%

 というデータを持ってきてくれていますが、極端な話しではありますがこのデータを正しいと仮定し、その世代のラノベオタク全員に本を買わせることが出来るのならば、50代はもちろん60代でも十分商売は成立します。
 実際の所全員に交わせるのは無理なので40代くらいの数字、もしくは10代や30代の半分の数字はほしいですが、『ライトノベルというジャンルの読者層』はそれほどに幅広いんです。
 逆に自分が商品を作る際、『ラノベというジャンルの読者すべて』を想定読者とするならば60代の3.9%と言う数字も決して無視できない数字なんですが、一作品で『ジャンルの読者すべて』を想定読者層に添えることなんて基本的にあり得ない無いのであまり意味は無いことでしょう。

 また、その後に続く部分に関しては少し話している内容が変わっていて、これはもはや『ライトノベルというジャンルの読者層』ではなく、『一作品においての読者』ですよね。
 であれば、今までとはまったく別の話になるかと。
 正直言って例に出されているSAOクラスでもないとまともな数字のデータはとれないと思う(母数が少なすぎて一部の読者の趣向に偏ったデータが出てしまう可能性が高い)ので、多くの場合は読者から帰ってくる物はあくまで『個人個人の感想でしかない』と言うことには留意しておくべきでしょう。
 要はこの段階では『こういった要望を持った人が多い』と言う考えを持ってはいけなくて、数字を一切無視して『こういった要望を持った人もいる』と考えるべきだと言うことです。この問題は母数が増えな無いことには解決できません。
 また、SAOなどの大型タイトルでも世代や趣味思考で細かく分けるほど、数字としては信用できない物になっていきます。

〉世代差を反映して異なる感想が返ってくるかもしれない。もしかしたら「10代読者はキリトがかっこいいことに一番魅力を感じている一方、20代読者はアスナがかわいいことに一番魅力を感じている」であるとか

 この部分はたとえば『20代読者がアスナがかわいいことに一番魅力を感じているのなら、それを軸にしながら20代向けの要素を加えた作品を作る』と言う組み立てをした方が良いんじゃないか、ということでしょうか。
 もしそうならばきつい言葉になってしまいますが、一番やっちゃいけないことの一つだと思います。
 要は『作者の思う20代向けに寄せる』と言うことですからね。
 その作品が別の人達の需要(作者の思う20代向けを欲している人など)を満たす可能性はありますし、少なからず両方を好きになってくれる読者もいるかもしれませんが、そこまで積み上げたマーケティングの成果は関係ないでしょう。

 にわとりさん自身

〉10代と20代以上のラノベ読みに傾向の差があったとしてもそれは"仄かな差"であると考えられるし、それよりも個人差のばらつきや同時代的な流行の影響(たとえば10代でも20代でも転生が流行ったら目に触れる機会が増えてとりあえず読んでみようとなるとか)がはるかに大きい

 と書き込みされているんでもう理解されているかもしれませんが、一応自分の意見として提示させていただきますと、今回の仮定においては年齢的な世代を絡めるのは無意味――というよりはマイナスだと思います。
 もし自分なりに近い組み立てをするのであれば、『SAOの読者でアスナがかわいいことに一番魅力を感じている人達に向けて、その人達が他に求めていることをリサーチし、それを含めた作品を作る』と言うことになりますが、ここにわざわざ年齢を絡める必要は無いと考えます。
 自分はデータの信用度を下げる悪手としか思えません。

 また、蛇足になりますがこういった形での『想定読者層』の設定は多くの人がやっていることじゃないでしょうか?
 たとえば『キリトがかっこいいことに魅力を感じている人向けに書く』だったり、『アスナがかわいいことに魅力を感じている人向けに書く』だったりですね。
 当然その部分だけでは弱いし、SAOと丸かぶりになってしまってはまずいので別の要素は用意するでしょうけど。

〉これは分析したところで「ラノベ現考学」としての面白さや意義はあっても、マーケティング的には現状大して役に立たないのではないかという予感がある

 そんなことないんじゃないでしょうか。
 確かにここで話し合われていることのほとんどは仮定や信用度の低いデータを元に語られていて直接は自分の作品に活かせることではないかもしれませんが、他の人の考え方やマーケティングの方法を学ぶのは十分プラスになることだと思います。

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