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タイトル:教えてホラー(心霊現象系)が苦手な心理の返信 投稿者: サタン

私はホラー好きですね。
でも、ホラー好きって2タイプあると思うんですよ。
一つは単純に恐怖という意味でのホラー、というか本来それを楽しむジャンルですけども。
もう一つは、ホラーにありがちな悲しい物語が好きだ、という人。こっちは別に恐怖は物語を彩る添え物なんですよね。
私の場合は後者です。
なので、ホラーは好きだけど意味不明な恐怖シーンとかはかえって爆笑することも多々。
パニックホラーやクリーチャー系のは、ホラーというよりエンタメの一種なので怖いと思ったことは無いです。
心霊ホラーの場合、悲しい物語(あるいは不思議な話)とセットになってる事が多いので、それが好きな私はホラーが好きというわけでして。
ホラー好きだけど恐怖を好んでるわけではなかったりします。

クリーチャー系は、例えばジェイソンに襲われてチェーンソーで片腕切られるのと、異世界でゴブリンに襲われ片腕切られるのでは結果が変わらないので、私の中ではコレは同じ事にしか見えないです。
ジェイソンの恐怖という過程が違うのはわかるんですけども、理論的に理解してるだけなので。
一方、心霊の場合は「腕を切る」といった物理的恐怖ではないので、明確に違うものがあると感じてます。

「鬼」という漢字は「隠」から転じたものだという一説がありまして、「隠」というのは闇夜の暗がりなど見えにくい所のことですね。
そこに「鬼」という得体の知れないものがいるのではないか、という妄想が「鬼」というクリーチャーを作り出した。

心霊の恐怖は、この「作り出す妄想」の事で、いるかもしれないという妄想が恐怖を煽る。
一方、クリーチャーの恐怖は「作り出された後の恐怖」なので、その作り出された恐怖の象徴がジェイソンなのかゴブリンなのかはエンタメ的にどっちでも良いわけで。
実際いたら怖いけど、エンタメである以上、小学校以来恐怖を感じたことはないかな。
まあ、心霊ホラーも「見終わった後」に妄想の恐怖が襲ってくるため怖いだけで、見てる最中は怖いと思ったことないけれど。
結局クリーチャーも幽霊も同じ創作物だから、心霊ホラーでも幽霊がワラワラ出てきて霊媒師が祝詞なり念仏なりで対抗してたら、正直一切怖くない。
それもう幽霊じゃなくて幽霊の形をしたクリーチャーだし。

人間、「わからないもの」が怖いもので、対抗策もなくどうしようもないから怖いわけで、そして、これは持論ですが、「わからないもの」が一転し「理解できる」となると、そこに「わかった」というカタルシスが生まれるので一気に笑いが込み上げてきたりする。
ギャグとホラーは紙一重で、方向性が真逆なだけで形は同じ。
でも、これが「怖いことがわかってる」と、当然笑いなんて込み上げてこない。カタルシスの前に恐怖が来ちゃうから。
例えばガチの閉所恐怖症の人に「一人でエレベータに乗る映像」なんて見せたらそれだけで怖いと言うでしょう。なにかしらのトラウマがある人なんかも同じじゃないかな。ホラー映画よりも怖い映像じゃないでしょうか。
その映像を見ただけで「怖いことがわかる」から怖い。
要するに、
>同様に変質者に追っかけまわされた経験から
そういう経験や本職暴力団へのイメージから、物理的な恐怖に対するイメージが先に来るため、怖いのではないでしょうか。
私を含め、一般的には「何となく知ってるだけ」なのであんま怖いとは思わないです。
要するに、「灯りのない夜道を不安に歩いていると、暗がりから視線を感じた。そこに何がいる?」と質問をした場合、読むせんさんは「変質者が襲ってくる」とか「怪物がよだれを垂らしてる」と答えるかもしれない。
けど、私なら「青い顔した幽霊がジッとこちらを見てる」とか答える。
このイメージの違いじゃないかなと思う。

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