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タイトル:主人公の実力はまずどのあたりで見せればよいかの返信 投稿者: にわとり

 実際に実力をいつ見せるかよりも、"いつかすごいことをやってくれそうだ"っていう期待感を序盤から読者に与え続けるのが大事なのだと思う。
 鹿目まどかは11話まで変身しないけど、キュウべえが序盤から"まどかには魔法少女としてすごい才能がある"と煽りに煽って、この期待感だけでTVアニメ10話分を走り抜けます。"まどかの変身"の、最後の切り札としての重みが段階的に増していくように計画的にイベントやエピソードが投入されることもあって、それだけ引っ張っても序盤の期待感が途切れない。むしろまどかの変身を待望する気持ちが11話に向けて強まっていく。
 だから必要なのは見せ場それ自体よりも、見せ場に向かって読者の期待感を高めていくストーリーの導線のほうじゃないだろうか。で、そう考えると、冒頭に主人公が実力を見せるシーンを置いてしまうのは却って悪手なのではという気がする。読者からすれば読み始めたばかりで現状何の思い入れもない主人公がまだ馴染みのない世界観で活躍している様子をいきなり読まされることになるわけで……。この人に活躍してほしいと思うキャラが活躍するから爽快なのであって、知らない人が実力を発揮している様子だけを見せつけられても読者は気持ちよくなれないんじゃないですかね。
 創作論で「第一幕に登場した銃は三幕までに発砲されなければならない」という言葉(チェーホフの銃)がありますが、ネット小説であっても冒頭で書くべきなのは三幕の発砲シーンの先取りではなくて、"銃そのものの存在"なんだと思います。読者は伏線についてよくわかってるから、銃が出てくればその引き金にいつ指がかかるのかを期待するようになる。もし三幕の発砲シーンが下手くそで読者をがっかりさせたとしても、少なくともこれで二幕までは読んでもらえるはずですね。

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