要するに
「不良が雨の日に捨て猫を拾う」
という古典的シーンですよ。
このシーンは文章でアレコレ心情を書かなくても、不良の優しい一面がよく見えるでしょ。
まあ、いまとなっちゃギャグでもネタに使われるほどの古典だけども。
でも、このシーンが上手く書けたとしても、そもそも「不良の不良っぽさ」が前もって書けてなけりゃ、「猫を拾うシーン」がいくら上手く書けてても「不良」とのギャップが薄いし印象的な場面にはならない。
「不良」というキャラクター性を書いて、はじめて感情や心情の描写が話に馴染む、という事です。
「彼は不良だ」と文章で書いてあるだけでは不良の不良っぽさは出てないし、まずは「不良っぽいシーン」を考えるべきだよね。という話でした。