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タイトル:ラノベにおけるヒロイン争奪戦の返信の返信の返信 投稿者: ヘキサ

あー! ド古い有名どころで思い出しました、ガンダムのアムロ・ララァ・シャア。「私は永遠にあなた達二人の間を彷徨っていたいの」という、堂々のビッチ宣言。「ララァにとってはアムロとの出会いは遅すぎて、アムロにとってはララァとの出会いは早すぎた」とも言われてますが、既にララァは「シャアを守る」という気持ちを固めていたため遅かった、シャアと会っていなければアムロと惹かれあっていただろうという話。もっともララァの愛は「母性」が強いのであんまりビッチ感はないんですけどね。冨野監督の恋愛観はいろいろと特殊なので、一般論で通用する話ではありませんが。

……で、その「女側に母性を求めて依存するのやめいww」の路線で行ってたのは「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」のポップ・マァム・ヒュンケルですかな(ポップは主人公ではないけれど、真の主人公だって製作側が公言してますからいいですよね)。マァムは名前からして「お母さん=パーティの母性」を象徴していたので、そもそもヒュンケルのことも「かわいそうな人」「私が守る」と言い切ってましたから。彼女が揺れ動いているように見えたのは「彼女の愛は慈愛であって、恋愛ではない。まだ彼女は恋を知らない」を彼女が自覚して、ようやくスタートだったという。要するに、べったり依存する気満々だったのがシャアで、そこを身を切る思いで突き放したのがヒュンケルという、その違い。

そんでもって北斗の拳のユリアはトキ曰く「みんなの憧れ」ということで、あれはけっこうトロフィーガールのイメージが強いですかねー、要するに「こんなにモテる女性が自分に心を決めている」からいい、という状態。スラムダンクもダイ大もそうだけど、ジャンプ黄金期はやっぱりこういう「努力で勝ち取る」系が多かった印象です。

対してサンデーは、るーみっくわーるどが基本なのもありますが、男女両方に受けがいい感じ。代表的なのはコナンとか。コナンって結構イケメンが多いうえにどいつも浮気性なところがないから女性ファンも多いという。個人的には京極真の奇行が見ていて一番面白いですが。あの人と園子・キッドの三角関係?が一番、少女漫画っぽいかもしれません。

で、ようやっとラノベのお話ですが、実はプロの人から「男性向けラブコメは少女漫画より歴史が浅いので、その当時は少女漫画から勉強するように」という指導を受けていた、と聞いたことがあります。ベルセルクの作者も心理描写に関しては24年組、特に大島弓子の影響が強いとコメントしていました。もっともけっこう前に聞いた話ですので、今は男性向けラブコメのテンプレができてきた時代、という感じはしています。

あと、あかほりさとる氏は突然「少女漫画みたいなのを書きたい!」と思い至って細君の少女漫画家・北川みゆきに添削してもらったら「何これ二十年前の少女漫画?」というダメ出しを受け、苦心の末「うん、やっと十年前の少女漫画になった」というお墨付きをいただいた、とも言っています。そう言えば「ロードス島戦記」の水野良も「ディードリット物語」書いてたし、男性作家にも時々少女漫画みたいなのを書きたい、という欲求みたいなのが湧き起こるもんなんでしょうかね……? プリキュアが「女の子だってバトルしたいもん!」から出た発想、という話らしいですし。

RPGというもの自体が出来上がって以降、はじめて世に出たRPGベースのファンタジー小説であるところのドラゴンランスは男性・女性の共著ですが、バトルシーンは女性作家担当、ラブロマンスシーンは男性作家担当だったそうです。ちなみに注釈に製作当時の白熱した討論などの舞台裏が明かされているので読んでいてけっこう笑わせてもらいました。正ヒロインが成長していく話だけど「成長しすぎて浮気性の主人公なんか眼中にないレベルにまでいってね?」とか。その時は話が成立しないのでなんとか主人公への気持ちを変えない路線でいったそうですが……私から見ても「タニスうぜぇレイストリンの人気あるのがすげぇよく理解できるわ!」とか。あとは「こいつ善人すぎてつまんねー殺させろ!」→「ふうっ続編でやっと殺してやったぜ……(すごい満足げ)」とか、作り手側からみるとなかなか興味深い話が詰まっていましたよ。

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