誰がどう見ても峰不二子のオマージュにしか見えないキャラに「カウボーイビバップ」のフェイ・バレンタインがいます(「カウボーイビバップ」自体がルパンの影響が強い)が、彼女は「記憶喪失」という設定があり、そのために女一人身一つでやっていくしたたかさを身に付けなければ生きていけなかった、という経緯があります。そのため、「自身の拠り所のなさ」を再認識させられることがあり、時おり孤独感や寂寥感を垣間見せるシチュエーションがありました。
そのため、終盤ではお節介で他キャラの心配をするような部分も見え、わりと憎めないキャラ配置になっていた感じがあります。
峰不二子に関しては、ルパン曰く「裏切りは女の特権だ」ということでして、なんつーかむしろルパン世界の男の美学を引き立てている感じで、うわぁルパンってやっぱクールでスタイリッシュでハードボイルドだわってそれしか言葉が出て来ません……。