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タイトル:キャラクターによる殺害描写の返信の返信の返信 投稿者: サタン

まず言葉の問題ですが「最期」とは「命が尽きる時」という意味で、「最後」とは区別されて使われます。
そういう意味でこの質問は「キャラの死は前提」という質問になるのですが、それはよろしいでしょうか?

生存ラストを考えない場合、それこそ作品次第、作者が何を書きたいか次第で最期は千差万別でしょう。
キャラクターには悪意も害意もないのだから、「ものすごく運の悪い連続過失致死魔」と例えられたように、運の悪い最期をもって「可哀想な人」という印象を与えたいか、最後には自分のしてきたことを正しく認識し、善行をつもうとしてささやかな良いことのために命を落として救いを与えたいのか。
例えば、本編ではすごい悪人として書かれていたけど、黒幕に騙されてただけなのがわかって離反する、その後、子供が事故にあう場面に出くわして、悪人が身を挺して子供を救う。瀕死の悪人は感謝されて悪くない気分だと言いつつ命を落とす。なんて典型パターンなんかは覚えがあるんじゃないでしょうか?
もちろんこれはただの例で(前のレスの例も、あくまでただの例というだけです)、表現したい事次第でもっと考えられる展開はあるでしょう。
今回の質問のテーマは、そのキャラクターを「悪人」と捉えるか捉えないかで答えは大きく変わると思う。

生存ラストを考える場合、相応の「変化」が求められます。
キャラに変化を与える場合は「善行をつもうとする」など行動や性格に変化が見られることが多いです。
例えば「これらの生は罪を償うためにある」みたいなキャラとか、あるいはベジータじゃないけど主人公サイドに協力(すなわち行動で示す)していくことで「罪を恥じている」ことを表現していくとか。
キャラに変化を与えない場合は、周囲が変化する、キャラに対して理解を示すとか、解決しようとしてどうしようもないことを悟る主人公たちとか。
これはギャグやコメディなどでよくありますね。「不幸な呪いをかけられた善人」とか、本人が良かれと思って行動することの全てが周囲に不幸を呼ぶ、なんてのはまま見るキャラクターでしょう。そのうえ世話好きで責任感が強いキャラだから質が悪い。みたいな。

このように、キャラクターを限定しても状況や展開、作者や作品の方向性次第で大きく最適解が変わるので、キャラクターの扱いは一言で答えるには難しいものがあります。
例えば少年誌では年齢層が低いために直接描写はしないのが一般的ですが、「悪人が死なない」というのは「いずれまた出番がある可能性」を示唆しているわけで、「元悪人が改心して大事な局面で主人公の手助けをしてくれる」という熱い展開が生まれることになります。
元は「少年誌だから」という理由の「殺しはしない」という選択だったのが、「悪人が再び出てきて協力してくれる」というファンには嬉しい展開手段が新しく生まれたと言えます。
ここで私が良し悪しを語ったところで、新しい利用方法を思いつけば、私の考えなんぞなんも意味がない事になります。
好きにやりましょう、という以外に

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