視点の移動は、レーベルによって基準が異なると思います。
その後の展開にいきるような狙いがあるならともかく、書きにくいところだけ視点変更していると、技量不足とみなされる恐れもあります。
あと、恋愛もので、たまに冒頭が主人公の相手役で、次のシーンから主人公っていうのもありましたね。
そういう場合、「すれ違い」を狙って書かれている場合が多いような気がします(ちょっと他のパターンは今は思い出せなかったです)。
冒頭で相手役の気持ち(主人公大好き!)を読者は知っているけど、主人公は知らない。だから、相手役の行動に不安になる主人公に共感しつつ、実は愛されていると分かっているからニヤニヤしながら二人の認識のすれ違いを楽しめるわけです。
あと、気付いた懸念事項ですが、
今回の場合、冒頭で相手役の女の子が主人公のことを駄目人間って思っているわけで、嫌っているように感じます。
それから主人公視点になり、女の子との交流が始まるわけですが、
実は主人公が良い人で、女の子の認識は全部誤解だったら、それはそれですれ違いが楽しいと思うけど、
女の子の視点通りに駄目人間な思考だったら、
それまで女の子に感情移入していた読み手は、今度は嫌っていた相手の心情にうつるので、共感しづらい恐れがあるような気がしました。
プロットを見てないので、杞憂だったら良いのですが。
なので、例に挙げた通り、視点を変えるメリットもあると思いますが、
最初からダメ人間の主人公の視点だと、「そうだよね、気持ち分かるよ」と共感というか、読み手が同情しやすい利点もあると思いました。
何かの参考になれば幸いです。
ではでは失礼しました。