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タイトル:SFで「時間旅行者が危険をおかしてでも見に行きたいと思えるような幻の作品」の設定に困っていますの返信の返信 投稿者: にわとり

>何らかの原因で、現実世界で人が生きていくには厳しい環境となっている。

 人々は望んで電脳化したのではないの? 『建前上では肉体が由来の苦しみ、病や老衰、容姿の悩みなどから解放されていたはずだったが、何もかもが記録されていることなどが原因の息苦しさを感じる人も存在する』(No.1)を読むと、技術革新にともなって民衆の主体的な選択のもと、人体がデータ化が進んでいったかのように読めるけれど。

>子孫を残すことを、計画的かつ「遺伝子情報の合理的な組み合わせのシミュレーションでのみ済ます」ことが長い間続けられている。

 そもそも身体がデータ化され、個人が個人のまま永遠に生きられる世界で生殖する意味とは一体?
 社会の持続性や相続の問題は、自分自身が"死なない"ことによって保証されているはずだし、子孫を残したいという動物の本能を殺しきれていないということであれば、システムによって管理された不自由な生殖なんて何の欲望の代替にもなりはしないのでは。
 もし将来的に、人類が生身の人間に後戻りする可能性を考慮しているのだとしても、電脳化第1世代の遺伝情報だけを念のため記録しておけば事足りるはずだし、交配のシミュレーションに何の価値があるのか全くわからない。

>人々には思想の自由が無いどころか、「危険地帯で機械を操作する時」などを除いて意識すら持たされない。必要な時以外は冷凍睡眠に近い。

 これもよくわからない。人類の意識活動をまるごとシミュレーションできるほどテクノロジーが発達しているなら、危険地帯での機械操作なんか、目的に合わせてチューンナップされたAIにでも任せりゃいいじゃん。人間がデータ化された世界において、人がAIに優越できるのは"人権(≒自由)を持っている"というただ一点に尽きるのでは。逆にデータ化された人間から人権を奪ったらそれは作業用AIの下位互換でしかないし、そうなれば人間の人間性こそが資源の浪費であり不要なものと言えてしまう。データ化された人間の、少なくともマジョリティは表向き自由を謳歌していなければならないし、逆にそうでなければ何のための電脳化だったのかわからなくなってしまう。

 ……とまあ設定に関していろいろ思うところはあるのだけれど、それよりストーリーを書き上げるためには起承転結が重要。過去に跳んだキッド君がエンドレスワールドを鑑賞するためにはどんな困難を突破しないといけないの? エンドレスワールドを鑑賞したキッド君は何を思い、どう行動するの? というところが詰められなければ物語としてまとまらない。設定やディテールの粗さは勢いでごまかせるけれど、物語の結末に至る道筋が具体的に見えていないのは致命傷になる。敢えて伏せてるだけならいいけれど、構想が固まってないのならまずはそれに注力すべき。

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